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中国初心者の質問に答える「初めての中国」。決済編8回目はこれまで紹介してきた内容のまとめ。
初めて中国に行こうと思っているわかばちゃんには、わからないことがいっぱい。わかばちゃんの「どうしたらいいの?」という質問に、ぶらり北京でおなじみのA姐とG姐が答えます。中国のことならお任せのパン爺も時々ご意見番として動画に登場。中国初心者の質問に答える「初めての中国」。この決済編では、これまで7回にわたって決済に関する内容を紹介してきました。8回目の今回は、これまで紹介してきた内容のまとめ編となります。
「中国では支払いはスマホ決済だけで、現金は使えないの?」
「スマホ決済できるようにするにはどうしたらいいの?」
中国を初めて訪れる前に多くの人が気になるのは、決済に関する点ではないだろうか。支付宝(Alipay)や微信支付(WeChatPay)などのスマホ決済ツールが爆発的に普及した結果、支払いは基本スマホ決済となり、現金を持たずに生活する人も多い。
結論から言うと、中国では確かにスマホ決済がほとんどだが、現金は使える。また、決済システムや通信ネットワークの不具合などにより、スマホ決済がうまくいかず、現金でしか払えないケースもあるので、現金もある程度用意しておくのが安心だ。
両替をする際には、街中の銀行ATMは外貨両替に対応していないことがほとんどなので、空港の外貨両替所やATM、銀行の外貨両替窓口、または北京地下鉄8号線「王府井駅」にあるような外貨両替スポットなどで、一定額を人民元に換金しておくのがオススメ。
実際に現金で支払う際には、店舗によってはお釣りの用意がないこともあるので、高額紙幣は早めに崩し、なるべく小銭を用意しておくようにするといいだろう。
中国で流通している通貨は人民元で、紙幣と硬貨の種類は以下の通り。
【中国のお金の種類】
紙幣:100元、50元、20元、10元、5元、1元、5角、1角など
硬貨:1元、5角、1角など角は0.1元
ちなみに、話し言葉では「元」を「塊」、「角」を「毛」と呼ぶ地域も多い。
1.決済アプリをインストールする
スマホ決済をするには、スマホ決済ができるアプリをインストールすることが必要だ。現在中国で一般的に使われている決済アプリは、「支付宝(Alipay)」と「微信支付(WeChatPay)」の二つ。必ず中国に出発する前に、どちらか一つ、もしくは両方をGooglePlayやAppStoreなどで事前にインストールしておこう。
中国の二大決済アプリ
支付宝(Alipay):オンラインショッピングサービス大手のアリババグループが提供するキャッシュレス決済サービス
微信支付(WeChatPay):大手IT企業のテンセントが提供するキャッシュレス決済サービス。チャットアプリ「微信(WeChat)」に付帯する支払い機能
アプリの登録に必要なSMS認証をする際、中国に到着してしまってからだと、SMSをうまく受け取れず認証できなかったケースもある。必ず日本にいる間に登録を済ませておこう。
2.スマホ決済アプリに登録してクレジットカードをひも付ける
支付宝も微信支付もクレジットカードをひも付けできるようになっている。各アプリに登録できるクレジットカードは以下の通り。
支付宝:Visa、Mastercard、JCB、DinersClub、Discover
微信支付:Visa、Mastercard、JCB、AmericanExpress、DinersClub、Discover
ちなみに、クレジットカードは銀行カードではないが、上記2種類のスマホ決済アプリ登録上のカテゴリーとしては「銀行カード」に入る。また、クレジットカードは複数枚ひも付けすることが可能だ。
スマホ決済アプリとひも付けしたクレジットカードの種類によっては、支付宝、微信支付で少額決済を繰り返すと、不正利用を疑われてクレジットカードの利用が止まり、支払いエラーになるケースも見受けられる。そのような状況を避けるために、渡航前にクレジットカード会社に連絡し、セキュリティーレベルの調整をしておくといいだろう。
セキュリティーレベルは「設定する(不正利用監視をする)」か「設定しない(不正利用監視をしない)」のどちらかを選ぶようになっているので、後者を選び、自分で常に不正利用をされていないか気を付けておこう。
なお、支付宝、微信支付ともに、外国人の使用は中国大陸部に限られており、それ以外の国・地域では使用することができない。
実際にスマホ決済をする際に直面するのが、店側とユーザー側のどちらがQRコードを読み取るかという問題だ。
スマホ決済をする場合には、店側が読み取るスタイルとユーザー側が読み取るスタイルがある。どちらのスタイルかは、レジの近くにリーダー(読み取り装置)が設置されているか、店内に決済用のQRコードが提示されているかを見て判断するか、お店の人の動きなどで判断しよう。判断がつかない場合は口頭で確認しよう。
店側が読み取る場合は、レジの近くにリーダーが設置されているか、お店の人がリーダーを手に取って読み取りをする動きをするので、それによって判断できる。また、口頭で「我扫你」(Wǒsǎonǐ)とあらかじめ言ってくれることもある。
ユーザー側が読み取る場合は、店内に決済用のQRコードがあらかじめ提示されているケースが多い。また、会計の際にQRコードのパウチシートを提示される場合や、レシートにQRコードが印刷されている場合もある。
店側がQRコードを読み取る場合は、使いたいスマホ決済アプリで自分のQRコードを表示し、置いてあるリーダーにスマホをかざすか、店側にリーダーで読み取ってもらえば決済が完了する。
ユーザー側がQRコードを読み取る場合は、自分が使いたいスマホ決済アプリを起動させてスキャン機能を立ち上げ、店にあるスマホ決済アプリ別のQRコードを読み取り、金額を入力して決済ボタンをタップする。(提供/人民網日本語版)
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