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香港メディアの香港01は10日、米スポーツメーカー・ナイキの中華圏での売り上げが大幅に減少したことを伝えた。
香港メディアの香港01は10日、米スポーツメーカー・ナイキの中華圏での売り上げが大幅に減少したことを伝えた。
記事は、ナイキが先日発表した2025会計年度(2024年6月~2025年5月)の財務報告で、同社の業績が世界各地で悪化し、中でも中華圏(中国、香港、マカオ、台湾)の下げ幅が最も大きかったことを指摘。同地域の年間の売上高は前年比13%減の65億8600万ドル(約9640億円)となった。
ナイキの中華圏における低迷は今年3~5月にさらに深刻化しており、同期間の売上高は前年同期比で約20%減の14億8000万ドル(約2170億円)にとどまった。チャネル別では、直販(DTC)が約15%減、中でもEC(電子商取引)の売上高は31%も急落した。
記事は、注目すべき点として、ナイキが低迷する一方でANTA(アンタ)などの中国の地元スポーツブランドが高い成長を記録していることを挙げ、「消費者ニーズに合わせて製品戦略を柔軟に調整できなかったことが、中国市場での失速の主な要因」とのアナリストの分析を紹介した。
また、ナイキの失速には、2021年の新疆綿問題や24年の中国侮辱CM騒動によって消費者が離れたことが背景にあるとも指摘。一方で、ナイキは依然として中華圏で高い収益性を維持しているほか、経営陣も最優先地域の一つと位置付けており、種々の事情を考慮すると「ナイキは中国市場から離れることはできない」という現実が浮き彫りになっていると伝えた。(翻訳・編集/北田)
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