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中国メディアの参考消息は10日、「中国の大都市でサイクリングがブームに」とする仏経済紙レゼコーの記事を紹介した。
中国メディアの参考消息は10日、「中国の大都市でサイクリングがブームに」とする仏経済紙レゼコーの記事を紹介した。
記事はまず、上海の中心部にある自転車ショップを取り上げ、店の入り口に掲げられた「サイクリングは人生だ」とのスローガンがこのショップの雰囲気を伝えていること、このショップにはブルックスのサドルからブロンプトンの折りたたみ自転車、そしてあらゆる種類のアクセサリーがあり、自転車愛好家にとってまさに楽園であること、5日のツール・ド・フランス開幕以来、巨大スクリーンで中継されるレースを観戦するため、多くの客がこのショップに集まったことなどを紹介した。
記事によると、このショップの運営会社は中国人と日本人の夫婦が2017年に立ち上げたもので、北京、上海、成都に11店舗を展開している。中国の裕福な都市部住民を引き付けるため、独自の新聞を発行し、中国国内だけでなくアジアや欧州でも定期的に自転車ツアーを企画している。
記事は「中国の大都市では、新型コロナウイルス感染症の流行以降、サイクリング文化が急成長を遂げている。サイクリングは、広々とした空間に憧れ、健康、特にメンタルヘルスへの関心が高まっている30〜40代の富裕層にとって、新たなトレンドアイテムになりつつある」と伝えた。
記事によると、この傾向は5年たった今も続いている。中国版ブラックフライデーとも呼ばれる昨年の「独身の日」にはサイクリング関連全体の売上が前年同期比40%増加した。特に、英国の折りたたみ自転車ブランドであるブロンプトンは、中国版インスタグラムの小紅書(レッドノート)で爆発的な人気を博し、25〜45歳の間で大きな成功を収めている。
ブロンプトンは昨年、中国市場での売上高が32%増加し、新たに10店舗をオープンし、店舗数は計21となった。ブロンプトン中国の広報担当者によると、中国に進出して10年になるが、市場が本格的に成長したのは3年前で、年間販売台数はコロナ禍前の15倍に相当する約3万台に上る。
記事は「中国の都市も、欧州の都市と同様に、自転車のためのスペースを増やすべく都市景観を再設計してきた」とし、その例として、上海では、街を西から東に横切る蘇州河沿いにあった工場が移転し、100キロメートル以上に及ぶ歩行者と自転車のための風光明媚な遊歩道が誕生したことを紹介した。
そして、ブロンプトン中国の広報担当者の話として「私たちの顧客は、かつてはブロンプトンを車のトランクに詰め込み、週末に上海郊外でサイクリングを楽しんでいたが、今では市内での通勤に使用している」と伝え、「パリと同様に上海でも自転車通勤の未来は明るい」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)
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