「名探偵コナン 隻眼の残像」が中国でシリーズ最高の興収記録!中国要素も強化―中国メディア

Record China    2025年7月10日(木) 15時0分

拡大

8日、中国メディアの斉魯晩報・斉魯壱点は、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」が、中国でシリーズ最高の興行収入を記録したとする記事を掲載した。写真は劇場版 名探偵コナン 隻眼の残像。

2025年7月8日、中国メディアの斉魯晩報・斉魯壱点は、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」が、中国でシリーズ最高の興行収入を記録したとする記事を掲載した。

記事はまず、「映画・ドラマのデータ分析アプリ『猫眼専業版』のデータによれば、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』は公開から11日の7月7日時点で累計興行収入2億8700万元(約58億4000万円)に達し、前作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の2億8600万元(約58億2000万円)を超えて、中国における劇場版『名探偵コナン』シリーズ史上最高の興行収入を記録した」と報じた。なお、9日時点では3億500万元(約62億円)を突破している。

劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」は、緻密なストーリー展開や毛利小五郎(もうりこごろう)の活躍、長野の雪山を舞台にした壮大なシーンにより好評が相次いでおり、1日当たりの興行収入は何度も2000万元(約4億円)を超え、最終的な累計興行収入は4億元(約81億円)の大台に到達する可能性があると予測されている。世界でも有数の影響力を持つ同シリーズは、近年の興行成績で次々と新記録を打ち立てており、日本公開から19日で興行収入100億円を突破し、シリーズ3作連続でこの大台を超えた作品となった。

記事は、同作について「中国の夏休みシーズンの映画激戦期においても『シーズ・ゴット・ノー・ネーム』や『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』といった大作との競争の中で興行収入ランキング上位3位内を維持し、圧倒的な集客力を示した。公開初日には早くも興行収入3000万元(約6億円)を突破し、シリーズ最速で2億元(約40億円)を達成する記録も打ち立てた」と伝えた。

その上で、「今作は、劇場版『名探偵コナン』シリーズの中でも中国で最速公開された作品であり、中国の大学入試後の夏休みをゴールデンシーズンとして的確に捉え、主要な観客層にしっかりリーチさせた。加えて、長野の雪山を実際の風景として緻密に描写し、吹雪の中の銃撃戦や雪崩からの脱出といった大規模なシーンをIMAX技術で表現することで、作品全体のサスペンスとスリルの雰囲気を一層引き立てている」と評した。

また、「毎年4月に開催される北京国際映画祭でのプレミア上映後は、中国のドラマ・映画口コミサイトの豆瓣(douban)で10点満点中7.7点という高得点を獲得。過去10年で最高の劇場版『名探偵コナン』シリーズだとの評もあり、観客からは『テンポが良く、全キャラクターが輝いている』『かつての劇場版の魂を取り戻した』と絶賛された」とした。

さらに、特筆すべき点として「小五郎が今作で完全に『覚醒』し、20年ぶりに刑事としての本領を発揮した。正確な射撃と本格的な推理によって観客からは『かつてのかっこよさが戻ってきた』との声が多数上がった。さらに、長野県警の大和敢助(やまとかんすけ)、諸伏高明(もろふしたかあき)、上原由衣(うえはらゆい)の3人による息の合った連携や、諸伏がたびたび『孫子の兵法』などの中国古典を引用する演出も大きな見どころとなっている」と論じた。

記事は、「劇場版『名探偵コナン』シリーズは28年にわたり中国の観客と共に歩んできた。初期の『時計じかけの摩天楼』などでは純粋な推理劇が展開された一方、近年の『ゼロの執行人』や『ハロウィンの花嫁』ではアクション要素を強化する方向にシフトしてきたが、同シリーズは推理の魅力を大スクリーンにどう適応させるか、そのバランスを一貫して模索し続けてきた。そして今作は、従来批判されがちだった派手なアクション要素を排し、本格推理の原点に立ち返った。警察学校組の回想や小五郎と戦友との絆といった感情要素も織り込み、観客のノスタルジーと共感を呼び起こした」と言及した。

そして、「中国要素も強化された」として、今作で「中国探偵特別篇」と題したエンドクレジット後のサプライズ映像で、上海の外灘や杭州の西湖といった中国の風景が登場したこと、映画のプロモーションのために初めて中国を訪問したプロデューサーの近藤秀峰氏が「中国のファンの作品に対する熱意と応援に感謝している」と語り、同じくプロデューサーの吉田剛志氏が作中の風見の登場シーンについて、「日本同様に中国の観客が笑ってくれたことがうれしかった。中国の観客の方が笑うタイミングが早かったのが印象的だった」と話したことを伝えた。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携