鉛中毒はどれほど深刻なのか―中国メディア

Record China    2025年7月13日(日) 9時10分

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9日、中国新聞週刊は、甘粛省の幼稚園で園児らの血中鉛濃度が上昇する問題が発生したことに絡み、鉛中毒のリスクについて解説する記事を掲載した。

2025年7月9日、中国新聞週刊は、甘粛省の幼稚園で園児らの血中鉛濃度が上昇する問題が発生したことに絡み、鉛中毒のリスクについて解説する記事を掲載した。

記事は、甘粛省天水市麦積区にある私立幼稚園で先日、複数の園児が血中鉛濃度異常により病院に入院していることが明らかになり、大きな注目を集めたと紹介。現地当局の調査チームが発表した報告では、園の厨房関係者が食品の着色用に購入した顔料が鉛の発生源と特定されたことを伝えている。

報告によると、この顔料は食用できないことが明記されており、園で提供されていた食品のサンプルからは朝食用の蒸しケーキ、夕食用のソーセージ入り蒸しパンから、国の基準値である1キロ辺り0.5ミリグラムを大幅に超える1000ミリグラム以上の鉛が検出された。保護者の話ではこの2品は昨年8月より園の食事メニューで供されるようになったとのことだ。血中鉛濃度異常で入院する園児の数はすでに200人を超えており、鉛が正常値だった園児は入園して日が浅かったか、園内で食事をする回数が少なかったかだという。

また、同園の園児1人を診察した上海交通大学の医師は、X線写真などから園児が数カ月にわたって鉛を摂取し続けた結果、慢性鉛中毒にかかってしまったとの診断を下した。

記事は、専門家の意見として、子どもの鉛中毒の9割以上は食事に由来するものであること、腹痛や吐き気、頭痛や倦怠感、貧血といった初期症状から、重症化すると腎臓や脳の機能障害、神経障害を引き起こし、最悪の場合は死に至ると指摘。子どもの場合は少量の摂取でも発達に影響を及ぼすリスクがあるとした。そして、鉛中毒の予防方法について古い塗料や水道管、一部の輸入玩具や食器、一部の化粧品や薬品など鉛を含む物の取り扱いに留意すること、食事の前や帰宅後には石けんでしっかり手を洗うこと、鉛が含まれる可能性がある水道管の水を飲まないようにすることなどを挙げている。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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