日本の政府食堂で「大特ざるそば」を食べてみた―中国人記者

Record China    2025年7月12日(土) 12時0分

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中国紙・環球時報は4日、「日本の政府食堂で大特そばを食べてみた」との日本駐在特約記者の記事を掲載した。

中国紙・環球時報は4日、「日本の政府食堂で大特そばを食べてみた」との日本駐在特約記者の記事を掲載した。以下はその概要。

スープカレー、ラーメン、大きなカニ、そしてビールは、どれも見逃せない北海道の美食である。これらの料理はレストランだけでなく、官公庁の食堂でも味わうことができる。近ごろ、ある食堂がネットで話題になり、一般市民の関心を集めている。それが、大通駅から徒歩で行ける「北海道議会食堂」だ。議会食堂は当然ながら北海道議会の議事堂内にある。建物の外観は威厳があり、一見すると一般人を寄せ付けない雰囲気を醸している。しかし、実際には決められた時間内であれば誰でも見学が可能だ。

建物は地下1階、地上6階建てで、議会食堂は1階にある。入り口には木製の看板が掲げられており、歴史と地域色を感じさせる趣がある。入り口近くにはその日のお薦めメニューが書かれた掲示板がある。定食、丼もの、カレーライス、パスタ、ハンバーグ、ラーメンなど、ほぼすべての定番がそろっている。価格も非常に良心的で、定食は600~950円と手頃。親子丼は600円で、公務員食堂ならではの高いコストパフォーマンスが魅力だ。

しかし、多くの来訪者の目当ては定食や丼ものではなく、驚くべきボリュームの「大特ざるそば」である。そばには冷たいものと温かいものがあるが、特ざるそばのみ「特」「中特」「大特」の3サイズが用意されている。価格はそれぞれ650円、700円、800円。メニューには各サイズのそばの写真が掲載されている。空腹で来店したとしても、写真や他の客のテーブルに並ぶ山のような麺を見れば、自身の胃袋の容量を慎重に検討せざるを得ないだろう。

北海道議会食堂のそばはしっかりと高く盛られている。特ざるそばは量が多いだけでなく、(つゆの)トッピングにも工夫が凝らされている。エビ天、鶏肉、うずらの卵、なると、ネギなど具材も豊富である。800円で1キロのそばと豪華なつゆが味わえるのは、まさに抜群のコストパフォーマンスといえる。なお、そばのつゆはおかわり可能であり、最後までしっかりと味わうことができる。

日本にはこのように、一般に開放されている政府の食堂が他にも多数存在する。中でも、最もメニューが豊富なのが農林水産省内にある食堂だろう。入館手続きをすれば館内の6つの食堂から自由にランチを選ぶことができる。各食堂にはそれぞれ特色があり、国産食材、有機食品、被災地産食材などを売りにしている。たとえば「あふ食堂」は、霞が関エリアの政府機関の中で初めて有機食材を導入した食堂で、毎日8種類のメニューを提供している。「手しごと屋 咲くら」はカフェテリア方式で自分で好きな料理を取るタイプで、良質な国産米が名物である。「日豊庵」では毎朝手打ちされた新鮮なそばが楽しめる。

私が以前、横浜税務署で手続きを行った際には、よこはま新港合同庁舎の食堂にも立ち寄った。この庁舎は2023年3月に完成し、国土交通省や横浜税関など、15の政府機関が入居している。1階の職員食堂は23年8月から一般開放され、誰でも利用可能。多くのメニューが500~600円台と手頃で、私は500円のポークカレーを注文した。甘口のカレーには大きな肉の塊が入っており、さっぱりとした福神漬けも添えられていて、コンビニ弁当と比較しても量・味ともに満足度が高かった。

この食堂の環境は「映えるカフェ」にも引けを取らない。ガラス張りの大きな窓からは陽光が差し込み、明るく温かな雰囲気である。窓際の席に座れば外の運河に停泊する船が見え、まさに横浜港らしい風景が広がる。家庭的な雰囲気の中で、毎週工夫を凝らした特別メニューも提供されており、何度でも訪れたくなる魅力がある。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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