2025年7月9日、仏国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国の電気自動車（EV）市場がすでに飽和状態に近づいていると報じた。

記事は、中国で新しいEVブランドが次々と出現し、今や100以上のブランドが国内外でEVを販売していると紹介する一方で、アナリストからは今後数年で約90％のブランドが消失する可能性があるとの指摘が出ていることを伝えた。

調査会社AlixPartnersの報告によると、昨年中国国内市場でEVを販売したブランドは129に上ったという。しかし、中国市場も他の市場と同様、無尽蔵に成長するわけではないと指摘し、多くのブランドが乱立している現在はすでに市場が飽和状態に近づいているとのことだ。

特に今後数年で激しい市場競争が繰り広げられ、30年には「15のトップブランドがEV市場の約75％を占める」とAlixPartnersは予測している。記事は、これが現実となれば現在の90％に当たる実に114ものブランドが淘汰（とうた）されることになり、倒産または合併、買収のいずれかの道をたどる運命にあると伝えた。（編集・翻訳/川尻）