ウクライナが中国人2人を拘束、「ネプチューン」技術窃取の疑い―独メディア

Record China    2025年7月10日(木) 12時0分

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9日、独ドイチェ・ヴェレは、ミサイルシステムに関する機密文書を収集して中国当局に提供していた疑いで、ウクライナ当局が中国人2人の身柄を拘束したと報じた。写真はウクライナの首都キーウ 。

2025年7月9日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ミサイルシステムに関する機密文書を収集して中国当局に提供していた疑いで、ウクライナ当局が中国人2人の身柄を拘束したと報じた。

記事は、ウクライナ保安庁(SBU)が9日にウェブサイト上で、ウクライナのRK-360MC「ネプチューン」対艦巡航ミサイルシステムに関する機密文書を不法に中国に提供しようとした疑いで中国人の親子2人をキーウで勾留したとの情報を発表したと伝えた。

そして、SBUの情報として、容疑者の1人は24歳で、かつてキーウにある工科大学に在籍し、2023年に学業不振で除籍された後もキーウに滞在し続けていたこと、もう1人はその父親で、中国に居住しながら定期的にウクライナを訪問し、息子のスパイ活動を直接指示していた可能性があることを紹介した。

また、この元留学生が「ネプチューン」の製造に関する技術文書入手を画策し、ウクライナ国防軍の最新兵器開発に携わるウクライナ国民を協力者に引き入れようとしていたことが当局の調査によって判明し、かねてより行動をマークしていたSBUの捜査員が機密文書引き渡しの現場を押さえて元留学生の身柄を拘束し、その後父親の身柄も確保したと説明。2人が持っていた携帯電話からはスパイ活動に関する通信記録も見つかったと伝えている。

記事は、「ネプチューン」について、各種作戦艦艇や揚陸艦への攻撃が可能なミサイルであり、22年4月にはロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」を撃沈させたと紹介。中国人がミサイル情報に関連するスパイ容疑で拘束されたことについて、ウクライナのメディアが「中国はロシアの重要な戦時パートナーの一つであり、ロシアの制裁逃れを支援して、ロシアの軍需工業に物資を供給している。ゼレンスキー大統領は再三にわたり中国によるロシアへの支援を非難し、今月8日にはロシアに攻撃用無人機の部品を提供した疑いで中国企業5社に制裁を科した」と報じたことを併せて紹介した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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