「クレヨンしんちゃん」とコラボの中国ティーブランド、7日間で100万杯突破―中国メディア

Record China    2025年7月9日(水) 23時0分

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8日、中国メディアの中国財富網は、中国のティーブランド・TIANLALAが「クレヨンしんちゃん」とのコラボ商品によって、消費ブームを巻き起こしていると報じた。写真は微博の甜啦啦公式アカウントより。

2025年7月8日、中国メディアの中国財富網は、中国のティーブランド・TIANLALA(甜啦啦)が、日本の名作アニメクレヨンしんちゃん」とのコラボ商品によって、この夏の消費ブームを巻き起こしていると報じた。

記事によると、先月27日に発売された「動感シェイクカップシリーズ」は「やっぱり超新(クレヨンしんちゃんの『しん』)鮮、振ればもっと楽しい」をテーマに、子ども時代を思い出すような懐かしさと遊び心ある仕掛けで、SNSで爆発的な人気を集めた。発売から3日間で関連トピックはネット上で1億回以上閲覧され、7日間での販売数は100万杯を突破したという。

中国のZ世代は1990年代のアニメ黄金期に育った人が多く、その中でも「クレヨンしんちゃん」は子ども時代の共通の思い出として親しまれている。TIANLALAはこうしたノスタルジーを商品デザインに取り入れ、主力商品である「動感パインシェイクカップ」を大ヒットに繋げた。商品を軽く振るとカップ上のステッカーの色が温度で変わる仕組みが施されており、楽しみながら味わう新しい体験を提供している。期間限定フレーバーも同時に発売され、SNSには「しんちゃんの決めポーズが描かれたステッカーを見ながら飲むと、まるで子どもの頃の夏休みに戻った気分になる!」との熱狂的な声が多数投稿されているという。

記事は、「この大ヒットの背景には、Z世代の深層的なニーズに応える二つの要素がある。カップを振るという動作は、ミルクティーをかき混ぜる一般的な動作に遊び心を加えたもので、若者が重視する体験価値に合致している。さらに、温感ステッカーによる見た目のインパクトも加わり、撮影・投稿・リアクションというSNS上の完結型ニーズに自然に組み込まれるような構造を生み出している」と論じた。

また、「1杯10元(約200円)という価格戦略も巧妙で、学生や社会人1〜2年目の若者層の購買力に正確に合致させた。これにより『見た目が良いのに安い(高コスパ)』『品質が良くて安い(高価値)』『SNSで話題になりやすい(高話題性)』を同時に実現している」とし、実際にSNSでは、「カップを振るとステッカーの色が変わって楽しい!。アイスとフルーツも相性抜群!」「写真を投稿したらすぐに『いいね』がついて、友達にどこで買ったか聞かれた!」といったリアルな反応が見られ、商品が若者心理を的確に捉えていることがうかがえるとした。

さらに、「この1杯10元のお手頃価格と『振って楽しむ』という没入体験によって、同コラボ商品はZ世代の『楽しさにお金を払う』という感情ベースの消費をうまく引き出した」と述べ、最高マーケティング責任者(CMO)である楊上(ヤンシャン)氏が「消費者が自らお茶を振ったり、撮影・投稿したくなったりする体験を提供できれば、そのブランドは自然と『ソーシャル通貨(SNSでシェアしたくなる価値)』となる」と語ったことを紹介した。

SNS上のデータ分析によれば、ユーザー評価の90%が「懐かしい思い出を刺激された」「味にハマった」「コスパの良さに驚いた」といった感想に集中しているという。記事は、「今回のコラボは『懐かしさ』と『革新性』の両面で成功を収めた。この実績は、日本の名作アニメと大衆向けティーブランドとの間に生まれた強い相乗効果を裏付けている。1杯のお茶から『思い出』や『楽しさ』を引き出せるなら、それは自然とZ世代にとっての『SNSでシェアしたくなる価値』になる。TIANLALAは今後も『商品イノベーション』と『文化的共鳴』の2本柱を軸に、IP戦略をさらに強化しながら市場展開を加速させていく方針だ」と伝えた。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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