新卒者に就労ビザの門戸、大連市が外国人就業者の受け入れ体制を強化

邦人Navi    2025年7月10日(木) 7時30分

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大連市でITや製造業分野での人材確保に向けた取り組みが加速し、外国人労働者に対する生活支援やビザ手続きの簡素化も進められている。

遼寧省大連市で職歴のない外国人新卒者に申請可能なC類(ランク)就労ビザの活用が広がりつつあるという。ITや製造業分野での人材確保に向けた取り組みが加速し、外国人労働者に対する生活支援やビザ手続きの簡素化も進められている。

Cタイプ就労ビザの柔軟適用

中国の就労ビザ制度は外国人労働者のランクをA類(高度人材)、B類(専門人材)、C類(一般補助職)に分類している。このうち、C類(ランク)ビザは従来、短期雇用や補助的職務を対象としてきたが、近年では地方都市を中心に新卒外国人や若手技術者への適用事例が増加しているとされる。

「Any Shanghai」微信公式アカウントの記事によると、大連市では職歴のない新卒者がC類ビザを通じてIT業界や製造分野での就業を開始するケースがある。労働力不足への対応と外国人材の早期確保を目的とした政策の一環とみられる。

就労許可、ビザの手続を効率化

このほか大連市は外国人労働者の就労許可証申請とビザ関連手続きを効率化するため、「一網通弁(ワンストップシステム)」を導入している。申請、延長、変更、取消などの手続きを一つの窓口で行うことで、手続時間が大幅に短縮されている。

さらに、外国人向けの「証カード融合型」社会保障カードの発行で社会保険、医療、金融サービスへのアクセスが容易になったほか、遼寧省が進める「国際遼(International Liaoning)」プロジェクトの一環として、次の取り組みも行う。

経済指数は好調、門戸拡大へ

中国国家統計局と遼寧省統計局のデータによると、大連市の2025年第1四半期(1~3月)における地域GDP(GRP)が前年同期比6.2%の成長を達成した。全国平均の5.3%を上回り、ハイテク産業やデジタル経済関連の投資拡大がけん引要因となった。

C類ビザの柔軟な運用、行政手続きの効率化、そして外国人居住者への生活支援体制の強化を進める大連市。国際的人材が集まる都市としての存在感を今後いかに確立していくかが注目される。(提供/邦人NAVI-WeChat公式アカウント・編集/耕雲)

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