中国の中央銀行である中国人民銀行の関係者はこのほど、同行が関係部門と共同でグリーンファイナンスを継続的に改善し、けん引の役割を十分に発揮させ、経済と社会の発展に向けた全面的なグリーン転換を支援することを表明しました。

中国のグリーンファイナンス分野初の国家標準が今年正式に発表されました。人民銀行はグリーンファイナンス支援プロジェクト目録を改訂し、国内の各種グリーンファイナンス商品の定義範囲を統一しました。同時に、石炭火力発電、鉄鋼、建材、農業の4業界の転換ファイナンス基準もすでに20以上の省や直轄市で適用されています。広東省、上海市、浙江省などでは、中小企業向けに持続可能な情報開示の試行事業が展開され、金融手段を通じた中小企業の持続可能なグリーン転換を推進しています。

統計によると、今年第1四半期（1〜3月）末時点で、中国のグリーンローン残高は40兆6000億元（約818兆円）に達し、グリーンプロジェクトに限定して資金を調達するグリーン債券の残高は2兆1300億元（約43兆円）に達し、累計発行額は4兆3300億元（約87兆3000億円）を超えました。

人民銀行は今後、グリーンファイナンスと転換ファイナンスの効果的な連携を推進する計画で、海運や化学工業など7業界の転換ファイナンス基準の策定を研究しており、金融機関と企業が脱炭素社会の実現に向けた計画の制定と実施を推進しています。（提供/CRI）