中国国家映画局の統計によると、2025年上半期の映画興行収入は292億3100万元（約5846億円）に達し、前年同期比で22．91％増加しました。観客動員数は6億4100万人で、こちらも16．89％の伸びを記録しています。中国国産映画のシェアは91．2％と非常に高く、国内作品が市場をけん引した形です。

興行収入が1億元（約20億円）を超えた作品は25本に上り、そのうち国産映画が16本、外国映画が9本でした。

上半期の興行収入ランキングでは、アニメ映画「哪吒之魔童鬧海（邦題: ナタ 魔童の大暴れ）」（ナタ2）が154億4600万元（約3089億円）を記録し、全体の約52％を占めて圧倒的首位に立ちました。

続いて、2位には「唐人街探偵」シリーズの「唐探1900」（36億1200万元、約722億円）、3位には神話ファンタジー「封神第二部：戦火西岐（邦題：封神・激闘！燃える西岐攻防戦）」（12億3900万元、約247億円）が入りました。その他、人気アニメシリーズ「熊出没」の新作や武侠映画「射鵰英雄伝：侠之大者」も上位にランクインしました。

「唐探1900」はアクション映画の中で最も高い成績を収め、15の記録を更新しました。また、「封神第二部」は神話ジャンルで首位となり、四つの記録を打ち立てました。

なお、「ナタ2」は6月30日で上映を終了し、映画市場はすでに下半期へと突入しています。夏休み映画シーズン（6月1日～8月31日）はすでに19億元（約380億円）超の興行収入を記録しており、7月からは「ジュラシック・ワールド/復活の大地」「悪意」「無名之輩：否極泰来」など多彩な作品でさらなる盛り上がりが期待されます。（提供/CRI）