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3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、日本が深海のレアアース採掘に乗り出したことについて、深海のレアアースが地政学的な焦点になりつつあると報じた。
2025年7月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、日本が深海のレアアース採掘に乗り出したことについて、深海のレアアースが地政学的な焦点になりつつあると報じた。
記事は、日本政府のプロジェクト担当者が3日、来年1月から深海の海底レアアース試験掘削を開始することを発表したと紹介。世界で最も深いレアアース掘削試験になると伝えた。
そして、プロジェクトが深海科学掘削船「ちきゅう」を利用し、日本の最東端に位置する南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)の水深5500メートル部分から堆積物を回収すると説明。来年1月からの試験掘削では約3週間で35トンの堆積物を回収する予定で、レアアース鉱物約70キロの獲得が見込まれるものの、関係者によると今回はあくまで「採掘設備の機能テスト」が主目的であり、堆積物の採集量については重要視していないと紹介した。
記事は、レアアース資源を巡って中国が圧倒的な主導的地位を確保しており、4月には中国がレアアースの輸出許可制度を導入したこともあって多くの国が懸念を強めていると解説。日本も先日、米国やインド、オーストラリアと協力してレアアースを含む重要鉱物の安定供給確保を目指すことで合意したと伝えた。
また、深海の資源採掘は地政学的な焦点になりつつあるとも指摘し、トランプ米大統領が公海での深海資源採掘技術の急速な推進を求めていることが波紋を呼んでいることを紹介。公海の海底資源を管轄する国際海底機構(ISA)が7月後半に会議を開き、深海採掘活動を規制する世界的な規範の策定について議論するほか、環境保護団体からは海底環境破壊につながるとの警告も出されていると報じた。(編集・翻訳/川尻)
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