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日本の航空機トラブル
2025年7月2日、中国メディアの九派新聞は、関西空港に緊急着陸した上海発成田行きスプリング・ジャパン便に搭乗していた中国人女性の体験談を報じた。
6月30日午後8時50分ごろ、上海発成田行きのスプリング・ジャパン4便が関西空港に緊急着陸した。国土交通省などによると、機内の与圧システムの不具合を知らせる警報が発出されたために機長が緊急事態を宣言し、関西空港に緊急着陸する選択をした。機内では乗客が酸素マスクを装着して不測の事態に備えたが、乗客乗員191人にけが人や体調不良を訴える人はいなかった。
同便はボーイング737型機で運行されており、共同運行便として日本航空8696便にもなっていた。スプリング・ジャパンは中国の航空会社・春秋航空と日本航空が共同出資した日中間の路線に特化した格安航空会社(LCC)で、日本航空の子会社となっている。
記事は、この便に搭乗した中国人女性の話を紹介。記事によると、女性は緊急着陸までの「緊迫の瞬間」を感情たっぷりに振り返り、高度1万1000メートルで客室の与圧システムに異常が発生し、酸素マスクが自動的に落下してきたこと、急降下中には強い浮遊感を感じ、耳に不快感が残ったこと、危機を感じて携帯電話のメモにキャッシュカードの暗証番号や家族へのメッセージを含む遺書を書き始めたことを明かした。
また、緊急着陸に至るまでの機内の対応については「非常にプロフェッショナルだった」と評価する一方で、着陸後の対応について「機内で約1時間足止めされ、最初の45分間はエアコンが作動していなかったため非常に暑かった」と不満をこぼした。さらに、東京ディズニーランドへの旅行計画が崩れ、ホテル費用の払い戻し手続きなどに時間がかかったと語るとともに、航空会社が提示した賠償案が「交通費として上限1万5000円相当のクーポンと大阪での宿泊手配」だったと紹介。自身を含め多くの乗客がこの案に納得しておらず、航空会社に対して実費精算を求める交渉を続けていると話した。
なお、女性がスプリング・ジャパン便としてチケットを購入したか、日航便として購入したか明確になっておらず、女性が補償を求める先がどちらなのかは定かではない。また、この便を運行し機内サービスを提供したのはスプリング・ジャパンだが、記事は「日航の旅客機が1万メートルの上空から急降下、旅客が遺書を書きキャッシュカードの暗証番号を残した」という日本航空の運航便と誤認されかねないタイトルを付して報じている。(編集・翻訳/川尻)
— 中国動画 (@RC00547555) July 3, 2025
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