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中国メディアの参考消息は1日、「英国人は今、中国車に夢中」とする独ディ・ベルトの記事を紹介した。写真はロンドン。
中国メディアの参考消息は1日、「英国人は今、中国車に夢中」とする独ディ・ベルトの記事を紹介した。
記事はまず、昨年9月に英国市場に進出しバッテリー駆動、内燃機関、ハイブリッドの多目的スポーツ車(SUV)を販売している中国の自動車メーカー、奇瑞汽車(CHERY)が、現地化戦略の一環として、英国での工場建設を検討していることを取り上げた。
そして、CHERYの英国マネジングディレクター、ビクター・チャン氏によると、英国では中国車への関心が著しく高まっていて、同社はわずか半年で1万台以上を売り上げたと伝えた。
記事によると、英国は欧州連合(EU)とは異なり、中国製電気自動車(EV)への追加関税を免除した。英国は自動車に10%の関税を課しており、これは一般的に中国からの製品に課せられる。EUは2024年秋にEVへの関税を導入した。税率はメーカーによって異なる。比亜迪(BYD)は17%、吉利汽車(GEELY)は18.8%、上海汽車(SAIC)は35.3%が課せられる。これらの関税は、すべての輸入自動車に課せられる10%の税率に上乗せされる。米国とカナダは中国製EVに100%の関税を課している。
中国メーカーにとって、ドイツに次ぐ欧州第2の自動車市場である英国は、輸出先として特に魅力的な存在となっている。チャン氏によると、英国市場は非常にオープンで、消費者の40%が中国ブランドを検討する意向を示している。
SAICの名爵(MG)は昨年、中国ブランドとして初めて販売台数トップ10入りを果たし、4.2%の市場シェアを記録した。MCは英国の名門ブランドだったが、2007年にSAIC傘下のブランドとなった。最も大きな成長を記録したのはBYDで、深センに拠点を置くこの自動車メーカーは現在、EV販売台数で世界トップであり、英国では前年の7倍余りに相当する8788台の新車を販売した。
ドイツの道路では今のところ、中国車を見かけることは多くないが、MGは昨年、ドイツで2万977台を販売し、長城汽車(GWM)とBYDもそれぞれ約3000台を販売した。近い将来、中国メーカーもドイツで生産を開始する可能性がある。年初には中国の自動車メーカーが、生産台数の減少により閉鎖される可能性のあるフォルクスワーゲンのオスナブリュック工場とドレスデン工場に興味を示していると報じられた。
埃安(AION)、愛馳汽車(AIWAYS)、深藍汽車(DEEPAL)、騰勢(DENZA)、星途(EXEED)、蛍光虫(FIREFLY)、蔚来汽車(NIO)、楽道(ONVO)、極氪(ZEEKR)などの中国ブランドは、英国の自動車業界ではまだあまり知られていないが、いずれも今後数カ月以内に英国市場への参入を計画している。(翻訳・編集/柳川)
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