中国BL（ボーイズラブ）ドラマ「逆愛」が逆輸入の形で中国でも注目を浴び、主演のズー・ユー（梓渝）とティエン・シューニン（田栩寧）の人気が急上昇している。

BLドラマ「逆愛」は、過去にホアン・ジンユー（黄景瑜）とティミー・シュー（許魏洲）のブレークのきっかけを作った人気ドラマ「ハイロイン」（16年）と同じ原作者・柴雞蛋の小説を映像化した作品。6月中旬から中国本土以外の国・地域を対象に動画配信サービス「Viu」などで配信をスタートすると、一躍人気を獲得した。

中国では国家広播電視総局により、同性愛やブロマンスを描く作品への規制が数年前から続いているが、台湾メディアによると、こういった人気ジャンルには投資側の注目度が依然として高く、最近では規制の網をくぐり抜けて国外でライセンスを取得し、香港や台湾などのプラットフォームで配信する形が見られている。

国外で反響の大きい「逆愛」は現在、逆輸入の形で中国でも人気を集め、TikTok中国国内版「抖音（ドウイン）」では、主演俳優ズー・ユーのフォロワー数が1週間で約70万人増加。中国のSNS・微博（ウェイボー）のフォロワー数も同様に約20万人増加した。ティエン・シューニンのウェイボーフォロワー数も一気に約50万人増となり、投稿には8万件を超えるコメントが集まるなど、「逆愛」の絶大なヒット効果が見られる。

中国の俳優ディン・ユーシー（丁禹兮）似と紹介される22歳のズー・ユーは、「日本系美男」「漫画から飛び出してきたようなイケメン」と人気が急上昇している。また、27歳のティエン・シューニンは過去に、規制によって配信許可が下りないままクランクアップから3年以上が経過しているブロマンス時代劇「天官賜福」にも出演していることから、同作への関心が再び高まっている。（Mathilda）