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世界初の純アンモニア燃料内燃機関を搭載した実証船「氨暉号」が28日、中国安徽省合肥市の巣湖水域で初航行に成功した。
世界初の純アンモニア燃料内燃機関を搭載した実証船「氨暉号」が28日、中国安徽省合肥市の巣湖水域で初航行に成功した。これは、船舶分野におけるアンモニア燃料の工業的応用における重要なブレークスルーを示しており、水上輸送業の省エネ・排出削減・グリーン発展に向けた新たな実行可能な道を切り開いた。同時に、クリーン・低炭素・安全・高効率な水上交通エネルギー体系の構築を加速させる上で、重要なマイルストーン的意義を持つ。中央テレビニュースが伝えた。
2年以上にわたる集中的な研究を経て、開発チームは一連の重要なブレークスルーを達成。具体的には、純アンモニア燃料のプラズマ点火技術、純アンモニア燃料の安定的連続燃焼技術、アンモニアガスの高効率な触媒分解による水素製造技術など複数のコア技術を実現した。
「氨暉号」は200キロワット(kW)の高速ガス内燃発電機1基、100kWの推進モーター2基、二重プロペラ推進システムを搭載し、満載時の排水量は50トン、定格速力は10ノット。今回の水上試験航行では、純アンモニア燃料の安定かつ完全な燃焼、二酸化炭素のほぼゼロ排出および窒素酸化物(NOx)の効果的な抑制といった目標を達成した。
この純アンモニア燃料実証船の運用成功は今後、アンモニアと水素を組み合わせた燃料が海上輸送、陸上交通、産業用・家庭用ボイラー、固体酸化物型燃料電池(SOFC)などさまざまな分野に応用可能であることを実証するものであり、中国のCO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラルの目標達成に貢献するだろう。(提供/人民網日本語版・編集/ES)
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