シャオミは4万円から、AIスマートグラス競争が激化―中国メディア

Record China    2025年6月29日(日) 15時0分

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26日、第一財経は、中国の電子機器大手・小米(シャオミ)が低価格のAIスマートグラスを発売したことで、業界の競争が一層激化しつつあると報じた。写真はシャオミウェブサイトより。

2025年6月26日、中国メディアの第一財経は、中国の電子機器大手・小米(シャオミ)が低価格のAIスマートグラスを発売したことで、業界の競争が一層激化しつつあると報じた。

記事は、AIスマートグラスが約10年の発展により大規模生産が可能な大衆向け製品になりつつあり、中国国内では今年に入って複数のメーカーがこぞってAIスマートグラス市場に参入して新製品の開発を争う「百鏡大戦」という現象が起きていると紹介。その中で小米が26日に1999元(約4万円)の製品を発売したと伝えた。

その上で、AIスマートグラスが現時点で、音声アシスタントや撮影機能に特化した「AI音声・カメラ型」と、「AI+拡張現実(AR)融合型」の2つに分かれると説明。小米が今回発表した製品は前者に該当し、AI音声アシスタントやナビゲーション、一人称視点の撮影といった機能を備えるものの、AR表示機能は備えていないと伝えた。一方で、センサーによる情報認識機能を搭載していることから、ハイエンドなAR融合型へと発展させる布石と言えるとも解説している。

記事はまた、AI+AR融合型へのシフトに期待がかかる一方で、量産化に向けては依然として技術的なハードルが存在し、光学設計や表示技術、センサーの精度、軽量化など、多くの課題をクリアする必要があると指摘。例えば、Metaの「Orion」はAR融合型としては高い視野角や軽量化を実現したとはいえその重量は98グラムとまだ重く(小米の新製品は40グラム)、さらなる技術革新が求められていると説明した。

さらに、AIスマートグラスがさらに普及していく上での課題として、メガネを日常的に着用しない層や近視矯正手術を受けた層への普及が容易ではないこと、現状では使用シーンが限られ、使用頻度が限定的であることなどにも言及。こうした技術面と消費者習慣の双方の壁を打ち破る必要性を指摘した。

記事の内容を踏まえると、AIスマートグラスは当面、音声アシスタントや撮影機能に特化した「AI音声・カメラ型」を主力として普及が進みそうだ。記事は、AIモデルの活用コストが低下するにつれて製品価格が下がり、普及に拍車がかかる可能性がある一方で、AIスマートグラスとAIイヤホンとの競合も激しくなると予測。専門家は新発売の小米製品を含む現状のAIスマートグラスを「半分おもちゃ、半分ツール」と位置付けていることを伝え、今後の実用性向上が期待されていることを示唆した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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