キャビア・ウナギ・真珠、江西省の隠れた特産品―中国

人民網日本語版    2025年6月28日(土) 19時0分

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中国内陸部にある江西省は農業が盛んな省で、キャビア、ウナギ、真珠、スッポンといった「隠れ特産品」もある。

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中国内陸部にある江西省は農業が盛んな省で、贛南臍橙(ネーブルオレンジ)、南豊蜜橘(ミカン)、泰和烏鳥(ウコッケイ)、井岡豆皮(乾燥ゆば)などが広く知られる特産品だが、実はキャビア、ウナギ、真珠、スッポンといった「隠れ特産品」もあり、現地の人にさえ知られていないことがある。

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キャビアはフォアグラ、トリュフと共に「世界3大珍味」と呼ばれ、生産量が少なく、栄養価が高いことから、非常に高値が付き、「黒いダイヤモンド」と呼ばれている。このようなキャビアは一般的に素朴で地味な印象のある江西省の特産品ということに、大きなギャップ感がある。

もともとはカスピ海原産のキャビアだが、早くも2021年に江西省上饒市広信区上瀘鎮に導入され、定着した。大坳ダムの傍らに上瀘鎮チョウザメ養殖拠点が建設された。同市で生産された「黒ダイヤ」は、食品の安全・衛生管理のHACCP認証、米国食品医薬品局(FDA)のFDA認証など国際的な認証を多く取得し、同拠点で生産された30トン余りのキャビアが米国、カナダ、アゼルバイジャン、日本、アラブ首長国連邦(UAE)などに輸出されている。

ウナギは栄養価が高く、昔から滋養強壮に効き、美容にも良いとされてきた。江西省では1990年代初めからウナギの大規模養殖が始まり、今や中国のウナギ主要生産地の一つとなっており、堂々たる「ウナギ大省」だ。

瑞金市紅都水産食品では、ウナギの75%以上が日本に、残りの25%はロシア、米国、シンガポールなどに輸出されている。

鄱陽湖の南東岸に位置する上饒市万年県は「中国高品質淡水真珠の里」として知られている。ここ数年は産業振興に大きな力を入れており、真珠をはじめとする特徴的で優位性ある産業を重点的に発展させている。今や県内の真珠養殖面積は約3万ムー(約2000ヘクタール)を超え、真珠産業の年間生産額は20億元(約400億円)を超える。


中国のスッポンの半分以上が江西省の撫州市南豊県産だ。南豊県といえば、多くの人は南豊蜜橘を真っ先に思い浮かべるが、実は同県にはもう一つの特徴的な農業分野の国家レベルブランド「中国の亀・スッポンの里」という顔も持っている。同県のスッポン類養殖業者は2000戸以上、養殖面積は2万5000ムー(約1666.7ヘクタール)あり、年間の種卵生産数は5億1000万個に達し、全国市場における種卵・稚亀の供給量の6割近くを占めている。2024年には同省のの亀・スッポン産業の総合生産額は40億5000万元(約810億円)に達した。

どの特産品も突如として人気になったわけではなく、江西省各地の優位性を備える特徴的な産業がコツコツと経験を積み上げ、少しずつ成果を出してきたことの結晶にほかならない。これらのサプライズのような「隠れ特産品」から、ここ数年の江西省の伝統農業の構造変化と農業テクノロジーの高度化がうかがえる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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