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AIによる「技術の波」が大学生の就職市場にも波及している。
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山東大学文学院で修士課程で学ぶ瀋楚凡(シェン・チュウファン)さんは、山東大学が開発した人工知能(AI)を活用して学生がキャリアを積むことができるようサポートするデジタル・スマート化システム「山小芽」に、「文学を専門に学んだら、卒業後、どんな会社に就職できる?」「公務員試験の準備の方法は?」などと質問していた。これはAIによる「技術の波」が、大学生の就職市場にも波及していることを示している。
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中国は今、求職シーズンを迎えており、「ユーティリティープレーヤー」のAIが面接官や履歴書作成アドバイザー、キャリア・コンサルタントなどになって、就職を希望する卒業見込み大学生一人一人に合わせた「ワンパッケージサービス」を提供している。
「山小芽」には、ビッグデータ解析とスマート診断技術が採用されており、学生の大学院受験、留学、就職といった面のニーズを把握できる。そして、専門家2000人以上がオンラインでマンツーマンで、アドバイスを提供してくれ、卒業見込み生の間で人気の「AIキャリア・コンサルタント」になっている。
工学系学部を卒業したという山東大学学生の就職・起業指導センターの郭春生(グオ・チュンション)センター長が筆頭となってAIキャリアプランアドバイザーが制作された。そんな郭センター長は、「ショート動画共有アプリ『抖音(中国版TikTok)』がユーザーの娯楽の面のニーズを把握し、ECプラットフォーム・美団がユーザーの飲食のニーズを把握できるのと同じように、学生の求職に関するニーズを把握して、学生一人ひとりに合わせた提案ができるようにしたいと思った」と説明する。
ここ1カ月、「山小芽」のアクティブユーザーは2万2000人以上、問い合わせ数は約1000件に達している。郭センター長によると、「以前のように経験を頼りに、学生のニーズを判断するというのではなく、システムが学生のニーズを収集することで、一人一人に合わせたポスト資源や求人情報を提供するというのがコンセプト。今後は専門家をさらに増やすほか、専門家のためのAIアシスタントも打ち出し、類似した質問に対するスタンダードな回答を用意し、システムの稼働効率を高める計画」という。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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