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交通事故が深刻な台湾で、日本に倣って「横断旗」の試験導入が行われるようだ。台湾メディアの自由時報が24日に報じた。
交通事故が深刻な台湾で、日本に倣って「横断旗」の試験導入が行われるようだ。台湾メディアの自由時報が24日に報じた。
台湾は交通事故の件数や事故による死亡率が高く、地元メディアでも「歩行者の地獄」と自嘲されている。記事によると、今年1~3月、高雄市の交通事故による歩行者の死亡者数は11人、負傷者数は356人となっている。民進党の陳慧文(チェン・フイウェン)議員は市政府に対しこの問題を重視するよう求め、24日に現地調査を行った。
陳氏は、鳳山区の大東小学校の正門および中山小学校の裏門付近には信号機が設置されておらず、児童の通学が非常に危険であるとし、日本で視察した経験を基に「横断旗」を導入することを提案。9月の新学期から試験的に導入されることが決まった。夏休み期間中に道路脇に横断旗とボックスを設置し、児童や歩行者が横断旗を持って道路を渡れるようにするという。
交通局はこれと同時に交差点での自動車の減速対策を進め、制限速度をこれまでの時速40キロから30キロに引き下げることを決定。また、横断歩道を両側の道路よりも5~10センチ高くした「減速プラットフォーム」も新設する。横断歩道部分が盛り上がっていることで通過する自動車に減速を促す仕組みだ。このほかに警告標識の設置も強化するという。
陳氏は「多くの交通事故は不注意や見落としに起因しており、特に低学年の児童は身長が低いため、ドライバーの死角に入りやすい」と指摘。「横断旗」の導入によって児童が視界に入りやすくすることで、安全性を高めたいとの考えを語った。(翻訳・編集/北田)
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