無人輸送車が高架道路走行、業者「地図データ未更新」と釈明もそれ以前の問題の可能性―中国

Record China    2025年6月25日(水) 22時0分

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24日、大河報は、河南省鄭州市で「無人輸送車輌が高架道路を走行している」ことが市民の間で取り沙汰され、安全に対する懸念が広がったことを報じた。

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2025年6月24日、中国メディアの大河報は、河南省鄭州市で「無人輸送車輌が高架道路を走行している」ことが市民の間で取り沙汰され、安全に対する懸念が広がったことを報じた。

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記事によると、鄭州市内で先日無人運転の輸送車が高速走行可能な高架道路を走行している様子を市民が発見し、安全性への疑問を投げ掛けた。市民の懸念に対して車両の運営業者である「新石器無人車」は「営業運転をしていないテスト走行車両で、テスト中に誤って高架道路に入ってしまった」と説明、当事者と見られる運送業者の「河南順豊速運」の関係者も「地図データが未更新だったため誤って高架道路に入った」と釈明した。

記事の内容からは、無人輸送車が「高架道路を走行する」ことが問題との印象を受けるが、実際は「無人輸送車が公道を走っていたこと」自体が問題だったと思われる。記事によると、鄭州市工業情報化局の関係者は「当市では現時点で無人輸送車のテストナンバーを発行していない。路上を走行している車両についてさらなる調査が必要だ」との認識を示したという。

無人輸送車が高架道路に進入

記事は、河南順豊速運が今月初め、鄭州新鄭国際空港周辺地域の経済区「鄭州航空港経済総合実験区」においてテストコース15本を設置して無人輸送車41台を投入する実証プロジェクトを正式に立ち上げたと報じているが、市民に目撃された車輌はこの実験区外を走行していたものとみられる。

中国では各地で無人輸送車の試験運用が進み、実用化への段階に入りつつある一方で、トラブルも少なからず発生しており、行政と企業が協力し合って安全を確保する必要性を業界関係者が指摘している。記事は、「鄭州では無人輸送車の道路占有権や交通安全の問題が未解決であり、ひとたび公道を走行すればトラブルが頻発するはず。数年、いやそれよりも長い期間、ドライバーの仕事が無人輸送車に奪われることはないはずだ」という現場の宅配業者の声を併せて紹介した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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