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小さなスクリーンがどのように大きな「実力」を発揮するのか。
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記者は13日、クリーンスーツ、帽子、シューズカバーを身に着け、「完全装備」の状態で山西省長治市にある高科華燁電子集団のMLEDクラス10000のクリーン生産工場に足を踏み入れた。全自動のダイボンダーでは、マイクロメートル単位の針が上下に高速で動きながら、チップを一つひとつ取り出して基板に正確に固定していく。その様子はまるで配線を進めるミシンのようで、あまりに速いため肉眼では動きを判別できないほどだ。人民網が伝えた。
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高科華燁傘下の高科視像科技の生産責任者は、「私の手にあるこのCOB基板にはびっしりと並べられた8万6400個の表示チップが載っている。各チップ間のピクセル間隔は髪の毛の太さの7分の1にすぎない」と語った。
近づいて見ると、本のサイズほどのCOB基板の表面にはほとんど粒子感がなく、触ると非常に「なめらか」だった。
LEDディスプレーは、このようなCOB基板を数十から数百枚組み合わせて作られる。各基板の上には、針の先よりも小さな発光ピクセルが正確かつしっかりと並べられており、それぞれのピクセルの中にはゴマ粒ほどの大きさの発光チップが一つずつ入っている。画面をより鮮明に、映像をより鮮やかに表示するためには、こうした「ゴマ粒」を何万個も密集させる必要があるのだ。
高科華燁の申暁軍(シェン・シャオジュン)会長は、「当社は0.47mmの超微細ピッチMLEDディスプレイを独自開発し、すでに業界に先駆けて量産体制を確立した。COB技術はLED分野における先進的なパネル封止技術であり、MLEDディスプレーの商業化における鍵となる工程でもある。高科華燁は2020年に研究開発チームを立ち上げ、1億元(約20億円)近くを投資して研究施設や試験ラインを建設し、超微細ピッチMLEDディスプレー製品の開発に取り組んできた」と説明した。
申氏は「チームは相次いで一連の技術的ブレークスルーを達成した。ご覧の通り、135インチのスマートディスプレー一体型マシンや映画館レベルのCOBディスプレーなど超微細・微細ピッチの製品群はXRバーチャルスタジオ、映画館・舞台、車載ディスプレーなどの用途への導入を加速させることができる」と話す。
このようにわずか数センチのスペースで技術を発揮するには、完全な産業チェーンの支えと支援が不可欠だ。
高科華燁は山西省で最も早く従来的な資源型企業からLED製造のハイテク企業へと転身を遂げた企業の一つだ。新旧の原動力の転換を行う中、LEDエピタキシャルチッププロジェクト、屋内外LEDディスプレイプロジェクト、Mini/MicroLEDディスプレイプロジェクトなどを次々と展開し、エピタキシャルチップから最終製品までを網羅する産業クラスターを形成している。これにより、LED部品からディスプレー応用までの製品群をカバーする完全な産業チェーンが整った。
申氏は取材に、「十数年の発展を経て、高科華燁は現在、全国最大のLED光源封止・LEDディスプレー製品の生産拠点の一つとなった。先進技術と産業チェーンの優位性を背景に、高科華燁は深セン、東莞、青島などのサプライヤーを次々と長治に呼び寄せ、キャリアテープやリードフレームなどのLED封止用原材料の現地供給体制を構築した」と述べた。
中国初、そして山西省唯一の「旧工業都市・資源型都市産業トランスフォーメーションモデル地区」としての長治市は、LED産業を重点育成する戦略的新興産業として位置づけている。現在、同市にはLED関連企業が40社近くあり、主力産業の生産額は山西省のLED産業全体の95%以上を占める。さらに国家レベルの光電子製品検査センターと試験室を有し、豊富な技術力と研究開発能力を持ち、今後の発展の潜在力を秘めている。
長治市工業・情報化局の関係責任者は、「当市では、主に技術ブレークスルーによって製品開発を推進し、その上で川上・川下企業の集積を牽引している。現在では、素材から装置、チップ開発から封止、そして最終的な応用に至るまで、LEDの全産業チェーンの配置が完了している。今後の蓄積と発展に関しては、引き続き産業チェーンの延伸・補完・強化プロジェクトを中心に、技術開発や市場拡大といった弱点の克服に注力し、『全国LED産業の都』の構築に全力を注いでいく方針だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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