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中国の研究者が約3億年前の海洋生物の盛衰を解明しました。写真は南京大学。
中国の南京大学の沈樹忠院士(アカデミー会員)が率いる研究チームがこのほど、「サイエンス・アドバンシズ」に高精度ビッグデータを活用した研究成果を発表しました。その論文によると、約3億4000万年〜2億5000万年前の古生代後期において、地球が徐々に寒冷化していた時期には、海洋生物が急速に進化し、生物種が急増したのに対し、火山の噴火により気候が急激に温暖化した時期には、大規模な種の絶滅が引き起こされました。
研究の対象となったのは、紡錘虫類(フズリナ)と呼ばれる太古の単細胞海洋生物で、炭酸塩の生産者とも呼ばれ、体は小さいながら驚くほどの数を誇り、かつては海底世界を支配していました。研究チームは、これらの生物が9000万年以上の間に2回の爆発的な多様化と4回の絶滅危機を経験したことを突き止めました。特に約2億6000万年前の中国四川省・峨眉山の大噴火とその噴火後には比較的大型のフズリナはほとんど絶滅し、さらに、約2億5200万年前のペルム紀末期の「スーパーボルケーノ(超巨大火山)」噴火により、巨大なフズリナファミリーは完全に絶滅しました。
南京大学の研究チームはスーパーコンピューターと人工知能(AI)アルゴリズムを活用して、世界初の高時間分解能(4万5000年未満)のフズリナの多様性曲線を作製しました。この「時間顕微鏡」分析は世界各地の299カ所の地質断面から得られた2000種以上の生物種データを統合・分析することで、主要な生物種の前例のない精密な復元とその変化トレンドの解析を実現しました。(提供/CRI)
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