日本へのコメ輸出が急増、「日本のコメとほぼ同じ」と評価も上々―台湾メディア

Record China    2025年6月22日(日) 15時30分

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台湾産米の日本への輸出が急増している。日本での米価格の高騰を受けたもので、台湾米は日本統治時代に導入された日本人の好みにあう品種なので、「日本米と食味もほぼ同じ」との評価が出ている。

台湾メディアの聯合新聞網は20日付で、台湾産米の日本への輸出が急増していると報じた。日本での米価格の高騰を受けたもので、台湾米は日本統治時代に導入された日本人の好みにあう品種なので、「日本米と食味もほぼ同じ」などと好感を持たれていると紹介した。

台湾から日本への米の輸出量は前年同期の6倍で、過去最高の7759トンに達した。台南市内にある1926年創業の米取り扱い会社である芳栄米廠も最近になり(戦後)初めて、500トンの白米を日本に輸出した。

台南市の黄偉哲市長によると、東アジアや東南アジアの多くの国は米の輸入に保護主義的な政策を取っており、日本はとりわけ「厳格」だ。黄市長は台南からの対日米輸出について「農薬や化学残留物に関する多項目の基準を満たして順調に輸出できたことは、台南産の米の品質が国際的に認められたことを示しています」「台南の高品質な米を日本に輸出して日本の米不足を補えることを光栄に思います」と述べた。

台南市など台湾南西部は、日本統治時代に技術者の八田與一氏らの尽力により灌漑用の烏山頭ダムが完成して以来、米の生産が特に盛んな地域だ。台湾南部は米作以外の農業も盛んな土地柄で、歴代台南市長が農業関連に強い関心を示すことは珍しくない。

STV札幌テレビは6月に放送した番組で、台湾産米と日本産米の味や食感の違いをスタジオで比較した。番組の司会者とゲストは、炊き上がった台湾産米の外観と味、そして試食時の甘みや食感について、日本産の米との明確な差は感じられず、食卓にそのまま出されても日本産米でないことに気づかないと評した。

番組は、台湾産米は日本統治時代に日本人の好みに合わせて品種改良されたものであるため、日本の消費者の口に合いやすいと紹介した。さらに、台湾産米は日本市場において比較的安価な価格を維持できるので、日本の家庭にとって費用対効果の高い選択肢になっているとも紹介された。

日本の動画クリエイターも相次いで「台湾産の米」動画を制作し、台湾産米で日本人が好む米料理の試食結果を紹介している。例えば白飯に醤油をかけたり、納豆ご飯にしたりするなどだ。

日本の動画クリエイターは、台湾産米で炊いたご飯は「意外にも香りが良い」「食感はコシヒカリに近く、モチモチしてかみごたえがある」と評し、「甘みや旨味はやや弱いので冷たいおにぎりや弁当にした場合には、いつもと少し違うと感じられるかもしれない」と指摘する一方で、味つけされた料理、例えば「カレー、牛丼、さらに焼き肉と一緒に食べた場合には違いがまったく分からない」と評した。日本の動画クリエイターは、価格面を考慮すれば台湾産米は日本産米のよい代替品との見方を示し、今後も台湾米を使ったさまざまな料理の試食動画を発表し続けていくと表明した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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