ユニクロと中国の大ヒットキャラクター「LABUBU（ラブブ）」のコラボが中国で話題になっている。

ユニクロの中国SNS・微博（ウェイボー）の公式アカウントは16日、中国のトレンド玩具ブランド「POP MART（ポップマート）」の人気シリーズ「THE MONSTERS（ザ・モンスターズ）」とのコラボを発表した。ラブブは同シリーズに登場する一部のエルフ（妖精）の総称で、世界的に人気を集めているキャラクターだ。

これについて中国紙・北京商報は「ラブブとコラボ、ユニクロはなぜコラボに熱を入れるのか」と題した記事を配信し、「ユニクロはさまざまな人気IP（知的財産）とのコラボによって大きな注目を集めてきた」「コラボはユニクロにとって定番の販促手段であり、これまでも著名IPとのコラボで注目度と売り上げの双方で成功を収めている」と紹介。そして、ユニクロの中国の公式サイトに掲載されているコラボ商品の発売日の情報や、これに対する消費者の反応を伝えた。

記事によると、中国で「ザ・モンスターズ」コラボシリーズの商品は8月29日に発売され、商品には半袖Tシャツやトレーナーなどがある。価格は79～199元（約1600～4000円）で、これに多くの消費者から「ラブブ（の縫いぐるみ）が手に入らないなら、ラブブのTシャツを買いたい」「絶対にラブブのトレーナーを買わないと」など期待の声が寄せられた。

記事はまた、「ユニクロとポップマートのコラボはこれが初めてではない」と述べ、2022年4月に「ザ・モンスターズ」コラボシリーズのTシャツが発売されたことを紹介。当時99元（約2000円）で販売された商品が今では中古品市場で約500元（約1万円）で取引されることがあることも伝えた。

記事によると、ファッション業界の独立系アナリストで上海良栖品牌管理の創業者である程偉雄（チョン・ウェイシオン）氏は、「ユニクロはコラボ分野でうまくいっている企業」と評価している。コラボはユニクロのブランドの品格を引き上げるのにつながっているという。（翻訳・編集/野谷）