「現代戦は情報戦」、イスラエル・イラン軍事衝突に強い関心、「教訓に」と韓国紙

Record China    2025年6月20日(金) 18時0分

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イスラエルとイランの軍事衝突に韓国紙が強い関心を寄せている。この中では「現代戦は情報戦」と指摘。「韓国の軍と情報組織が教訓にしなければいけない点だ」と訴えた。写真はイスラエル国旗。

イランの核施設に対するイスラエルの奇襲攻撃で始まった両国の軍事衝突に韓国紙が強い関心を寄せている。この中では「現代戦は情報戦」と指摘。「北朝鮮と強大国の間に囲まれた韓国の軍と情報組織が教訓にしなければいけない点だ」と訴えた。

中央日報は社説で「イランはこれまでレバノンの武装組織ヒズボラやパレスチナの武装組織ハマスなどを支援する形でイスラエルといわゆる『影の戦争』をしてきた」と言及。「しかし、イスラエルがイランを攻撃しながら衝突に飛び火した」とした。

イスラエルはイラン最大のガス田サウスパースなどに攻撃範囲を拡大していて、イランは弾道ミサイルでイスラエル住居地を打撃した。米国とフランスはイスラエルを支持している。米国がウクライナに支援する予定だった対空武器2万発をイスラエルに送ることにしたという話も聞こえる。

トランプ米大統領は「われわれがイランからいかなる形態であれ攻撃を受ければ、米軍の力と腕力が以前に見られなかった水準で反撃するだろう」と明らかにした。国際社会の仲裁努力があるが、イスラエルとイランが報復の悪循環を続ける場合、戦争は長期化する可能性もある。イランと代理勢力が主要貿易路封鎖で対抗する場合、原油や天然ガスなど国際原材料価格が急騰すると予想される。

社説は「イランの核施設が攻撃を受ける姿を見た北朝鮮が核能力増強ペースを高めるべきという誘惑に駆られることも考えられる」と懸念。「経済的にも安保的にも韓国政府の徹底的な対策が求められる」と警戒を促した。

さらに「何よりも韓国の安全保障および情報当局は今回の戦争が見せた現代戦の示唆点と教訓に注目する必要がある」と提言。「イスラエルの攻撃初日、イラン軍の総参謀長、イスラム革命防衛隊(IRGC)司令官ら軍部首脳部と共に数人の核科学者が死亡したという。このうち相当数は自宅の寝室で被害を受けたことが分かった」と続けた。

その上で「イスラエルが直線距離で1800キロも離れたテヘランを『ピンピンポイント攻撃』できたのには、イスラエルの情報機関モサドの役割が大きかった」と例示。「モサドは攻撃対象の一挙手一投足を随時監視し、数カ月間にわたり目標物の近隣にドローンを隠すなど強大な情報力と実行力を誇示した」と述べた。

社説は最後に「現代戦は情報戦だ。正確な情報の獲得と創意的な戦法は車の両輪のようなものだ」と強調。「半面、イスラエルも弱点を見せた。難攻不落という『アイアンドーム』防空網の一部がイランの弾道ミサイル攻撃に突破された。安全保障に100%の確信は禁物という事実を見せている」と結んだ。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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