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中央アジアで地域経済成長のモデルケースとして注目されているウズベキスタン。中国メディアはウズベクで中国と協力して自動車産業が「加速」している、と報じた。写真はウズベキスタン。
世界平均を上回る経済成長率を示す中央アジア。中でもウズベキスタンは地域経済成長のモデルケースとなる可能性が注目されている。中国メディアはウズベクが地域で最も成熟した自動車産業チェーンを有する、と指摘。中国と協力して自動車産業が「加速」している、と報じた。
ウズベクは内陸国で旧ソ連崩壊後の1991年8月に独立した。首都はタシケントで人口約3560万人。中国が主導する上海協力機構にも加盟している。世界銀行の地域経済報告書によれば、2024年の欧州・中央アジア地域における成長率トップ3の経済圏に選ばれた。
中国網によると、13日に開幕したタシケント国際投資フォーラムに出席した中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の欧州自動車販売事業部・中央アジア地域総経理の曹爽氏は共産党機関紙・人民日報系の環球時報の独占インタビューで、「近年、中国の新エネルギー車(NEV)メーカーのウズベク進出が加速する中、同国の自動車産業は近代化・グリーン化へ向けた急転換を果たし、経済・社会・環境の多角的な発展を促進している」と表明。
BYDはウズベク国有自動車グループUzavtosanoatと協力。中央アジア初のNEV工場を共同建設。昨年6月には現地生産に成功し、累計生産台数が1万台を突破した。
完成車製造技術とスマート生産システムの直接導入により、ウズベクは従来の組立工程から自主製造への産業高度化を達成。同時に現地サプライチェーン、物流、部品産業、アフターサービス関連産業をけん引。広範なNEV産業エコシステムを形成し、人材構造の最適化と地域均衡発展を促進している。今後ウズベクは地域自動車製造ハブとなる可能性を秘めている。
さらに中国企業との協業により、ウズベクは中央アジア初のNEV量産化国家となっただけでなく、製品を「世界へ送り出す」能力を獲得。近い将来、ウズベク製NEVはカザフスタンやキルギスなどの近隣市場へ輸出され、地域製造業構造におけるウズベクの輸入国から輸出国への転換を後押しし中央アジア地域における製造業の競争力と影響力を高める見込みだ。
中国網は「中国・ウズベク実務協力は中央アジア経済圏における顕著な成功事例となっている」と言及。「関連データによると、24年第1四半期における中国の対ウズベク投資額は約22億ドル(現レートで約3200億円)に達し、同国が同期間に導入した外資総額の33%を占めた。中国からの投資は主にエネルギー、冶金、化学、交通、農業等の重要分野に流入し、ウズベクの産業高度化とインフラ整備に大きな推進力を注いでいる」と紹介した。(編集/日向)
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