「AIドライバー」が運転する路線バスに乗るのは、どんな気分?―中国メディア

人民網日本語版    2025年6月20日(金) 20時30分

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走行中なのに、運転席には誰もおらず、ハンドルだけがくるくる回っている路線バスに乗るのはどんな気分だろうか?これは「AIドライバー」が運転する路線バスだ。

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走行中なのに、運転席には誰もおらず、ハンドルだけがくるくる回っている路線バスに乗るのはどんな気分だろうか?これは「AIドライバー」が運転する路線バスだ。自動運転技術開発ベンチャーの「馭勢科技」(UISEE)が独自に研究開発した自動運転レベル4(高度運転自動化)のB19自動運転バスに乗ると、ミステリアスな「AIドライバー」の「ベールをはがす」ことができる。人民日報アプリが伝えた。

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B19自動運転バスの外観は、他の路線バスの車両とほとんど変わらないものの、ルーフに搭載されているたくさんのカメラなどのセンサーを見ると、好奇心がわいてくる。車内のディスプレイには、道路の状況がリアルタイムで表示されており、乗客はそれを見れば、一目瞭然で走行状況を把握することができる。

「AIドライバー」は、「脳」もあれば、「目」もある。「脳」は自動運転コントローラーで、「目」はルーフに搭載されているセンサーで、「六方に目を配る」ことができる。

スタッフによると、B19自動運転バスには遠距離LiDARや近距離ブラインドスポットLiDAR、アイレベルカメラ、中望遠カメラ、魚眼カメラといったたくさんのセンサーが搭載されており、200メートル前後の範囲で、360度死角なしで、情報を収集し、「脳」にそれを送ることができる。「脳」はミリ秒級の反応で、効率的に認識し、アルゴリズムを通して理にかなった正確な意思決定をすることができ、予定のルート走行、自動障害回避、インフラストラクチャ協同、交差点走行、自動車線変更、自動追従走行、緊急車両に道を譲るといった機能を実現している。


自動運転とはいっても、試乗の時には安全確保のためにスタッフが乗車している。その主な仕事は、走行中の突発的なトラブルに対応することだ。例えば、バスにトラブルが発生した際、スタッフが座の横にある緊急停止ボタンを押すと、バスはすぐに停車し、乗客の安全を確保することができる。

このバスには乗客の安全を守る特別なメカニズムもある。例えば、各座席の下に圧力センサーが設置されており、乗客がシートベルトを着用しているかを検出することができる。もし、乗客がシートベルト着用を忘れていると、車内でそれを知らせる警告音が鳴り、コントロールパネルにも表示される。


中国の国家「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」の「小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)」で、北京市のユニコーン企業、北京市デジタル経済の代表的な企業でもある馭勢科技は、「『AIドライバー』がさまざまな業界にサービスを提供する」を目標に、「オールシーン、完全無人、全天候」の自動車運転技術を研究しており、独自に研究開発した高度に安全なオールシーンのレベル4の自動運転システム・U-Driveは、世界に安全で信頼できる「AIドライバー」を提供し、「乗用車」、「商用車」、「産業車両」、「特殊用途車両」の4大分野において10カテゴリーの自動運転の典型的なシーンを打ち出している。

北京市科学技術委員会や中関村管理委員会のプロジェクト、資金のサポートの下、馭勢科技は国産化スマート運転のドメインコントローラ研究開発を展開し、特定のシーンにおいて小ロットの応用を始めている。今年末までに大規模搭載が始まる見込みだ。馭勢科技の共同創始者の呉甘沙(ウー・ガンシャー)董事長兼最高経営責任者(CEO)は、「『一帯一路』共同建設の波に乗り、海外進出を堅持し、これまでにサウジアラビアやアラブ首長国連邦、シンガポール、カタールなどで自動配送、自動バス、自動物流といった多様な自動運転サービスを提供してきた」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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