2025年6月18日、劇場版「ダンダダン：邪視」が今月29日に中国で公開されることが明らかになり、中国のファンが歓喜に湧いている。

「ダンダダン」の物語は、ある日学園のアイドル・綾瀬桃（あやせもも）/モモが、いじめられている男子生徒を助けるところから始まる。その男子生徒は、宇宙人を信じるが幽霊の存在を否定するオタクだった。霊媒師の家系に育ったモモは彼と「どちらの信じる存在が実在するか」を賭け、UFOの聖地に向かい、男子生徒は心霊トンネルへ潜入する。

劇場版「ダンダダン：邪視」は、昨年11月に配信開始されたアニメ第1期の最終話と今年7月3日より配信開始予定の第2期の冒頭3話を編集した先行公開版。同作は5月30日より台湾や香港、6月6日には北米、そのほか世界各地でも公開されているが、日本での公開については未発表だ。

中国のSNS・微博（ウェイボー）のあるアニメブロガーは「映画『ダンダダン』は、6月29日に大スクリーンでの上映が決定した。そして、観客が最も気にしていた点、すなわち93分の上映時間がノーカットで公開されることも明らかになった。未成年の観客に対して『視聴の際は慎重に』との注意が強調されるのも納得である」と述べた。

続けて、「同作はかつて（世界最大級の）映像情報サイト・IMDbで10点満点中9．8点というアニメ単話の最高評価を記録し、さらに米国のアニメ情報サイト・Anime Trendingが発表した2024年秋のアニメアワードでは『ANIME OF THE SEASON（最も人気のあった当季アニメ）』などの数々の賞を受賞している」と紹介した。

また、「映画における超能力の設定は斬新で面白く、登場人物全員の戦闘力が桁違いに高い。さらに、爆笑必至かつ熱量あふれるストーリー展開により、抽象的な魅力が極限まで引き出されている。もちろん、作画も非常に前衛的で個性的であり、レトロフューチャーな世界観は大スクリーンとの相性が抜群である。ぜひ劇場でその迫力と魅力を体感することを勧めたい」と言及した。

さらに、別の微博のブロガーは「まさかの展開だ！これは本当にうれしいサプライズである。やはり優れた作品には、それに見合うチャンスがめぐってくるものだ。昨年配信されたばかりの新作アニメでありながら、今やすでに大人気作品となっている。今回上映されるのは、なんと第2期の先行公開版だ。ファンであれば、ぜひ劇場へ足を運んで見ておきたい」と投稿している。

これに対して、中国のネットユーザーからは「たしかに一度見てみる価値はあるね」「期待値マックスだ、これは絶対に見なきゃ」「予告だけでもうテンション爆上がりだった」「こんなにあっさり公開日が決まるなんて最高」「去年アニメでハマりまくったけど、今回は劇場でぶち上がるしかない！」と期待を寄せた。

また、中国では厳しい検閲でアニメの一部シーンがカットされることもあるため、「ノーカットなら安心だね」「ようやく中国でも見られるようになった！」「やっと大スクリーンで見られる時が来た！」「93分のオリジナル版をそのまま公開とか、これは勝ち確すぎる！」「公開日が決まったのがうれしすぎる！93分ノーカット、これは劇場に突撃するしかない！」と歓喜するコメントも集まった。（翻訳・編集/岩田）