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19日、環球時報は、中国発のキャラクター「ラブブ」が世界的なブームとなる一方で、世界における米国の存在感が低下しているとする米国メディアの報道を紹介した。
2025年6月19日、中国メディアの環球時報は、中国発のキャラクター「ラブブ」が世界的なブームとなる一方で、世界における米国の存在感が低下しているとする米国メディアの報道を紹介した。
記事が紹介したのは、米メディア「ユーラシア・レビュー」の17日付文章。文章は、数十年にわたる地政学的優位を誇ってきた米国のイメージが特に欧州の伝統的同盟国の間で顕著に低下しており、対照的に中国の存在感が静かにかつ着実に高まっているとして、中国発の妖精キャラクター「ラブブ」をその象徴に挙げた。
そして、ラブブが中国政府の支援する文化輸出ではなく、現代の消費文化と巧妙なマーケティングから生まれた「民間」の産物だと指摘。中国の消費文化産業は今や国の枠を超越した魅了的な美学やストーリー、世界で共感を呼ぶ製品を生み出す能力を備えているとしたほか、TikTokや小紅書(RED)といった中国のSNSも中国の消費文化を世界に広める上で大きな貢献をしており、中国が世界のエンターテインメントを再構築しつつあるとの見方を示している。
また、「ラブブ」の成功は中国がかつての単なる「世界の工場」から、ハイテクで強い影響力を持つ「グローバルな創造拠点」へと深く変貌していることをも示唆すると分析。中国政府も国際イメージ向上の鍵として関連産業を積極的に支援していると伝えた。
一方で、米国は予測不可能な外交政策、「アメリカ・ファースト」の論調、多国間機関からの離脱などによって世界的な影響力、存在感を日増しに弱めていると指摘。その空白を埋める中国の台頭は政治的な色彩がまったくないわけではないものの、文化的経済的な側面においては相互利益にも基づく面も確かにあると認識されていると述べた。
文章は、一国の国力が単に軍事力や経済的影響力だけでなく、文化的な魅力、信頼性、そして共通の価値観によっても形成されるとした上で、いたずら好きなモンスターの「ラブブ」が持つ「ソフトなパワー」も、多極化する世界において大規模な地政学的戦略と並んで大きな力を持っていると論じた。(編集・翻訳/川尻)
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