<中国人観光客が見た日本>息を切らして走ってきた駅長の「神対応」に胸を打たれた

Record China    2025年6月20日(金) 8時0分

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中国のSNS上にこのほど、「本当に日本の鉄道会社の職員に感謝している」との中国人の手記が投稿された。

中国のSNS上にこのほど、「本当に日本の鉄道会社の職員に感謝している」との中国人の手記が投稿された。以下はその概要。

日本を出発する2日前、地下鉄でスマートフォンをなくしてしまったが、幸いにも鉄道会社の職員の方々が見つけてくれ、とても心が温かくなった。彼らの対応の速さと真面目で責任感のある仕事ぶりには本当に感服し、心から感謝している。

私はスマホで改札を通ったのだが、出る時にないことに気付いて、いくら探しても見つからなかった。同行者と一緒に状況を整理し、恐らくホームのベンチに座っている時か、電車の座席に置き忘れたのではないかと推測した。そこで前の駅に引き返して、翻訳機を使って職員に事情を説明した。

運よく親切な方々に出会えた。翻訳機がこの世にあってよかった。翻訳機で状況を伝えると、職員は画面を見ながらメモを取り、すぐに電話をかけはじめた。そして私たちを駅長室へ案内してくれた。駅長室に着いてからも翻訳機で再度説明した。駅長も丁寧に翻訳内容を確認し、すぐに電話をかけ、私たちには「少しお待ちください」と案内してくれた。

正直に言うと、待っている間はあまり期待していなかった。自分の不注意でなくしたのだから仕方ないと思っていたが、旅行中の写真はすべてスマホに入っていたため、失えば思い出も消えてしまうというのがつらかった。

その時、翻訳機を通じて「遺失したスマートフォンは見つかっていません」と伝えられ、心が半分凍りついたようだった。ところが、それから10分も経たないうちに、駅長が私のスマホが写った画像を見せてくれた。私はすぐに「イエス、イエス!」と答えると「夢洲駅にあります。パスポートを持って取りに行ってください」と教えてくれた。私は何度もお辞儀をして「ありがとうございます、本当にありがとうございます」とお礼を言った。駅長は笑顔で「大丈夫ですよ」と返してくれた、本当に素晴らしい人だった。

その後、同行者とともに夢洲駅に向かった。空気さえも甘く感じられた。私のスマホは、谷町四丁目駅から座席に置かれたまま夢洲駅まで運ばれ、誰にも持ち去られていなかった。本当に日本人の民度の高さを実感した。

夢洲行きの電車に乗った瞬間、駅長がホームまで走ってきて手招きをしたので、私たちは急いで電車を降りると、駅長は息を切らしながら駆け寄ってきてくれた。彼は本当に責任感がある人だ。道すがら駅長は日本語で話していたが、私たちは聞き取れなかった。しかし、何となく彼の意図は理解でき、夢洲まで行かなくてよいと伝えたかったのだろうと感じた。私たちは「OK、ありがとう」と繰り返しながら、駅長について行った。

駅長は戻る途中も息を切らしており、私たちを呼び戻すために走ってきてくれて、どれほど大変だっただろうと思った。私たちを駅長室の中に案内すると、私のスマホを手渡してくれた。私はパスポートを提示し、遺失物引取カードに記入した。感謝の気持ちをなんとか伝えようとしたが「本当にありがとう」と何度もお辞儀するしかなかった。この時ほど、自分が日本語を話せたらと思ったことはない。翻訳機にたくさんの感謝の言葉を入力し、「皆さんのご多幸をお祈りします」とも伝えた。

駅長は翻訳機を見ながら、「いえいえ、これは私たちの当然の職務です。お待たせしました」と答えてくれた。スマホを取り戻せただけでも十分に感動し、心が温かくなったというのに、彼らの謙虚な態度に再び胸を打たれた。今回の旅行では、本当にたくさんの温かさと忘れがたい思い出に出会えた。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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