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13日、環球時報は「痩せ過ぎな日本、美しさとは何かを再考する」と題した記事を掲載した。
2025年6月13日、環球時報は「痩せ過ぎな日本、美しさとは何かを再考する」と題した記事を掲載した。
記事は「日本の街を歩くと、太っている人はほとんど見かけない。なぜ日本人は太らないのか、彼らの痩せ方は行き過ぎではないのだろうか」とした上で、日本人の「痩せ」に対するこだわりについて解説している。
まず、日本人が痩せているのは生活習慣が大きく関係しているとし、食習慣の面では伝統的な食事には魚介類、こんにゃく、海藻、豆腐など、低カロリーで満腹感のある食材が多いと説明。主食も白米に複数種類の雑穀や発芽玄米、もち麦などを混ぜたりしていると伝えた。
また、カロリー摂取量が少ないと同時に、消費量も多いと指摘し、子どもは小学1年からランドセルを背負って徒歩で登校する上、休み時間になると校庭で「遊びまくる」とした。また、学年が上がるとクラブや部活動に入って週に数時間は高強度の運動をしていると紹介した。さらに、大人も公共交通機関を使って通勤するケースが多いこと、電車では座らずに立っている人が多いこと、入浴を好むことなどの生活習慣もカロリー消費に貢献していると説明した。
一方で、日本が今心配すべき問題は「体重超過」ではなく「基準未達」だとし、23年の調査では20〜30代の女性に占める「痩せ」(BMI18.5未満)の割合が20%を超え、この10年で大きく増えていると指摘。好ましい生活習慣による健康を通り過ぎて、痩せすぎが問題になっていることを伝えた。そして、日本女性の「過度な痩せ」はすでに世界的な注目を集めており、23年3月には国際研究チームが英国の著名医学雑誌「ランセット」で論文を発表し、肥満率が5%未満だった世界6カ国の中で先進国は日本だけだったことを明らかにしたと紹介している。
記事は、英国ブリストル大学の研究チームの論文によると、日本人女性の63%が自分を「太りすぎ」だと考えており、米国や英国、ドイツ、韓国などを含む22カ国中で最も多く、その痩身意識が特に際立っていることが浮き彫りになったと紹介。しかも「痩せている女性ほどもっと痩せたいと思っている」ことが懸念事項であるとし、低体重や低栄養状態は月経不順、無月経、骨密度の低下、免疫機能の低下、早産、低体重児など、様々な健康問題を引き起こすリスクがあることから、これまで「肥満」に重点を起きがちだった医療制度や公衆衛生政策が今後「痩せ」にもフォーカスして取り組んでいく必要があると論じた。
また現代のソーシャルメディアが相変わらず体型への不安や痩身を推奨するコンテンツであふれ、「痩せていること=美しい」という価値観を広めていることも問題視。まずは社会全体がゆがんだ健康観や美意識を変えていかなければならないとも伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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