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16日、環球時報は、AI産業が爆発的な成長を見せている中国において、広東省広州市では新たな応用シーンによる優位性を築きつつあるとシンガポールメディアが報じたことを伝えた。写真は広州。
2025年6月16日、環球時報は、人工知能(AI)産業が爆発的な成長を見せている中国において、広東省広州市では新たな応用シーンによる優位性を築きつつあるとシンガポールメディアが報じたことを伝えた。
記事が紹介したのは、シンガポールメディア聯合早報の15日付文章。文章は、広州市海珠区琶州にある自動車整備店がAIツールを活用して30分にパーソナライズ動画を100本以上生成し、店員や顧客がこれらの動画を転送することでプロモーションを行ったところ、1週間の新規顧客獲得数が前年同期比で50%増えたという事例を紹介した。
そして、同市が20年にAI・デジタル経済試験区を設立した際にコア地域に位置づけられた琶州ではアルゴリズム、計算能力(算力)、データ量(算量)の構築を強力に推進し、一連の奨励・支援策を講じていると解説。特にアルゴリズム分野の発展に注力しており、22年から4年連続で国内外の優秀なチームを招いての国際アルゴリズム大会を開催していると伝えた。
また、政策的な恩恵を受けた琶州は急速な発展を遂げ、AIやEコマース、ビッグデータなどデジタル経済の川上から川下までの企業が集積するようになり、「五小虎」と呼ばれる五つの有力企業を輩出したと紹介している。
文章は、広州市全体が粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)の中核都市として、多様な産業構造を持ち、多数の大学や研究機関が集積しており、AI産業を発展させる上での立地優位性と産業基盤を備えているとしつつ、抱えている課題についても言及。一部の重要な技術分野では北京市など先進地域との間にまだまだ差があること、地元AI企業のフィールドが産業チェーン下流に集中しておりチェーン全体を網羅する構造が築けていないことなどを挙げた。
さらに、世界を代表するような強力なリーディングカンパニーを育てられていないのも、同市のAI産業にとって不足点になっていると指摘。特に基礎研究の強化、より幅広い分野での新技術の実用化、スタートアップ企業の育成や人材と産業の積極的な誘致といった産業環境をつくり上げることにより、今後同市が爆発的なイノベーション、成長を実現できる可能性を秘めていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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