拡大
中国でクルーズ船で働く人材の需要が高まっている。
中国では2024年5月から全てのクルーズターミナルにおいてクルーズ船で中国に入国する外国人団体旅行客を対象にノービザ滞在できる措置を実施していることが功を奏し、ここ1年間、クルーズ船で中国にやって来る外国人観光客が急増している。上海を例にすると、25年1~5月に上海出入国検査総所がチェックした出入国したクルーズ船は累計で前年同期比89.8%増の279隻に達した。また、クルーズ船で出入国した観光客の数は前年同期比63.6%増の延べ82万8000人に達した。クルーズ旅行が人気となり、その市場も拡大し、クルーズ船関連の人材の需要も高まっている。
中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号」(ADORAMAGICCITY)では、32カ国・地域から来たスタッフ1000人以上が働いている。1度のクルーズで、スタッフは4000人の客にサービスを提供している。同クルーズ船のフロントマネージャーの王李(ワン・リー)さんはクルーズ船業界で8年働いており、船に乗る日は各ポジションのスタッフが出勤しているか確認するほか、乗客のチェックインや部屋の調整、上陸後のアクティビティー、特色あるイベントなどに関する情報を提供しなければならず、最も忙しい1日になるという。
中国教育部は今年、29学科を新たに学部・学科リストに組み込み、その一つが国際クルーズ船管理だった。同学科はクルーズ船産業チェーンにおいて重要な部分にスポットを当てており、クルーズ船運営管理やクルーズ船経済、クルーズ船サプライチェーン管理といった特色あるカリキュラムが設置されることになっている。また、高等教育機関は企業と共同で実習基地を設置することになっており、学生はオーダーメイド型のトレーニングを受けることができる。卒業するまでに世界のクルーズ船経済を広い目で見る能力やグローバルサービスを提供する能力、港湾における物資補給ビッグデータ解析能力などを身につけることができる。
文化観光市場が発展し、クルーズ船ノービザ措置といった便利な措置が全面的に実施されるにつれて、回復し続けるクルーズ船経済が今、新たな注目ポイントとなっている。中国交通運輸協会クルーズ船・ボート分会は、24年と25年の回復と発展を経て、中国のクルーズ船経済発展は2番目の「黄金の10年」に入ると予想している。そうなると、国際クルーズ船の管理や運営に携わるハイレベル複合型人材の需要も高まり続けることになるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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