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15日、台湾・三立新聞網は交通事故死亡率が日本の5倍である台湾の交通事情を「歩行者の地獄」と評した。写真は台湾。
2025年6月15日、台湾メディアの三立新聞網は、交通事故死亡率が日本の5倍である台湾の交通事情を「歩行者の地獄」と評した。
記事は、台湾交通部の統計で、過去10年の交通事故による歩行者の死亡数が19年の458人をピークに減少傾向にあり、24年は380人とこの16年間で最低水準となったもの、それでも年間400人前後、1日当たりおよそ1人が亡くなるペースで事故が起きていると伝えた。また、交差点での事故で死亡した歩行者の数が年間200人前後となっており、交通事故による歩行者死亡の主要因になっていることも指摘した。
そして、歩行者を巻き込んだ交通事故が多い要因として、自家用車を使用する人が公共交通機関利用者より多いこと、車両運転者の注意力が歩行者よりも車線や駐車スペースに向いていること、道路や信号、標識の計画や合理性が不十分であること、利用者の交通ルール遵守意識が薄いことなどを挙げた。
また、24年の台湾での交通事故死亡者数が2950人で、日本の2663人、韓国の2353人に近い水準であるものの、人口を考えれば台湾の人口に対する交通事故死亡率は韓国の2倍、日本の5倍に相当すると説明。かつては年間1万人の交通事故死亡者を出していた日本は30年もの時間をかけて罰則の厳罰化や免許制度の厳格化、幼少期からの交通安全教育の徹底に取り組み、「うらやましいほどの交通秩序」を確立したと伝えた。
そして、現在の台湾の交通事情につけられている「歩行者の地獄」というレッテルを剥がすためには市民一人一人のたゆまぬ努力が必要であるとした。(編集・翻訳/川尻)
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