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「畑で野菜を摘んでいた時、草むらの中で手が何かに刺されたように感じました。見ると、地面をヘビが逃げていったんですよ」―。69歳の徐さんはそう語った。
「畑で野菜を摘んでいた時、草むらの中で手が何かに刺されたように感じました。見ると、地面をヘビが逃げていったんですよ」―。69歳の徐さんはそう語った。徐さんは「そのヘビの頭は、焼きごての先の部分のよう(に三角形で扁平)でした」と続けた。
徐さんは自分をかんだヘビは形状からして毒ヘビだと判断して、すぐに追いかけて行って踏み殺した。ヘビの死体を持って病院に行けば、治療に役立つだろうと考えたからだ。徐さんは近隣に住む人に傷口を包んでもらってから、紹興文理学院付属医院(病院)に向かった。
しかし同病院救急科の徐林森医師は、徐さんのやり方は間違いだったと指摘した。徐医師は、「野外でヘビにかまれた場合には、真っ先に大量の水で洗い流し、すぐに(救急車の出動を要請する)120番に通報して、病院で専門的な処置を受けるべきだったのです。口で毒を吸ったり、傷口を切開したり、縛ったりするのはいずれも間違ったやり方です」と説明した。
徐林森医師はさらに、自分をかんだヘビを踏み殺したことも間違っていると指摘した。徐さんは、ヘビの死骸を持参して受診したことで、病院側が血清を迅速に特定することができたのは事実だが、毒ヘビを踏み殺す行為は極めて危険なので「その姿を記憶し、可能であれば写真を撮っておくと、後の識別に役立ちます」という。
徐さんをかんだヘビは、日本ではヒャッポダと呼ばれる種類で、漢字では「百歩蛇」と書く。「かまれると100歩も歩かないうちに死ぬ」という意味だ。中国では「五歩蛇」と呼ばれる。100歩あるいは5歩も歩かないうちに死ぬと言うのは大げさだが、強力な出血毒を持つ蛇なので、かまれると最悪の場合、死に至ることもある。徐さんはすでに、危険な状態を脱したという。
浙江省にはマムシ、チャイニーズコブラ、ヒャッポダのような毒ヘビが生息している。中国メディアの澎湃新聞は2日付で、紹興市内の住宅に長さ1メートル近いヒャッポダが侵入し、駆除のために消防が出動したと報じた。6月になり気温が上昇してヘビ類にとっても「暑すぎる」ために、空調の効いた室内にいた可能性があるという。(翻訳・編集/如月隼人)
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