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北京市にある中国戯曲学院で7日、海外からの留学生などを対象にした伝統演劇ワークショップが開かれた。
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北京市にある中国戯曲学院で7日、海外からの留学生などを対象にした伝統演劇ワークショップが開かれた。このワークショップは今年4月から5回にわたって実施されてきた活動で、今回が最後の開催となった。これまでに15大学などから55カ国・地域の留学生など約130人が参加したという。
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今回は主に中央民族大学と北京印刷学院の留学生が参加し、文化講座と臉譜(隈取)絵画体験、午後からは京劇の「身段(体の動き)」と「把子(槍や刀などの道具を使った動き)」の2クラスに分かれた体験授業が行われ、最後にそれぞれ学んだパフォーマンスを披露する発表会が行われた。
文化講座では京劇のさまざまな役柄の違いから衣装、動きなど、「京劇のイロハ」が紹介された。さらに、役柄による表現方法の違いなどについて、演者によるパフォーマンスが披露され、表情の豊かさやコミカルな動きなどを間近に目にした留学生からは歓声と拍手が上がった。これまで京劇を見たことがなかったという中央民族大学の日本人留学生・今岡光さんは、「色鮮やかな化粧や表情、そして手の動かし方にとてもこだわっていることについて学ぶことができた」と話した。
また授業の中では武将役の衣装「靠」の試着体験も行われ、そのずっしりとした重みを体験した中央民族大学のモンゴル人留学生・薩仁高娃さんは、「衣装を実際に着てみたら、本当に重くて、着ていたのは10分にも満たなかったけれど、(締め上げた)脇の下が痛くなるほどだった。こんな衣装を着て、2時間も3時間も公演するのは本当にすごいと思った」と話した。
臉譜(隈取)絵画体験では、孫悟空の隈取を紙製のお面に絵の具で描きながら、その色や模様の持つ意味について学んだ。留学生らは絵筆を片手に真剣な面持ちでお面の作成に取り組んでいた。
午後からの「身段」と「把子」の授業では、さらに難易度がアップ。講師の動きを真似ようと必死になるものの、身体がついていかないというのは「身段」と「把子」のどちらのクラスでも同じだったようで、「把子」クラスに参加した天津の南開大学から参加したベネズエラ人教員のRaydis Francoさんは、「槍や刀などの道具を使った動きは、一見するととても簡単そうに見えたのに、実際にやろうとするとすごく難しかった」とした。
今回のワークショップは、単なる講義にとどまらず、実際の体験を通じて京劇の魅力を伝えることを重視しており、留学生はこれらの体験を通じて、京劇が単なる「演劇」ではなく、長い歴史を持つ総合芸術であることを理解することができたに違いない。(提供/人民網日本語版)
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