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中国・四川省巴中市の村で10日、雹(ひょう)が激しく降り、広範囲にわたって農作物に被害が出た。
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中国・四川省巴中市の村で10日、雹(ひょう)が激しく降り、広範囲にわたって農作物に被害が出た。中国メディアの九派新聞などが報じた。
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記事によると、同市恩陽区関公鎮西南村で午後6時半ごろから30分間激しい雹が降り、600ムー(約40ヘクタール)のブドウ畑が甚大な被害を受けた。ちょうど出荷前のブドウが「ほぼ全滅」状態となり、農家からは悲痛な声が上がっている。
激しい雷雨とともに降った雹は、最大で鶏の卵ほどの大きさに達した。地元住民によると、地面は厚い氷で覆われ、まるで雪が降ったかのようだったとのこと。天気の急変によるもので警報が間に合わず、多くの農家で事前の対応ができなかったという。
ブドウ農家の牛(ニウ)さんは「昨日まで晴天続きで袋掛けも終わり、10日ほどで出荷できる予定だった。ここまで育てるのに半年かかった。炎天下で水を運んだり、苦労してきたのに、一瞬で台無しになった」と肩を落とした。
牛さんの家ではブドウ栽培が収入源。今年は5万元(約100万円)ほどの収益を見込んでいたが、それも絶望的になった。さらに、農薬や肥料、灌漑(かんがい)費用などですでに4~5000元(8~10万円)のコストがかかっており、家計への打撃は深刻だという。
恩陽区では主に巨峰やサマーブラックなどの品種が栽培され、年間約500トンの収穫量を誇り、農村観光と連携した重要な産業となっていた。しかし、今回の雹害により、ビニールハウスを用いた一部の農家を除き、多くの露地栽培の畑が壊滅的な被害を受けた。
記事によると、現在、農家が加入している農業保険による補償が検討されている。一方で、巴中市は今後3~5日間にわたり35~39度の高温が予想されており、引き続き農作物への高温障害や水不足への警戒も求められるという。(翻訳・編集/北田)
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