「世界の記憶」に選定された曽侯乙編鐘の関連書類が湖北省博物館で展示

CRI online    2025年6月12日(木) 12時50分

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曽侯乙編鐘のユネスコ「世界の記憶」遺産リストへの選定を記念する関連資料・文献が11日から湖北省博物館で展示されています。

曽侯乙編鐘のユネスコ「世界の記憶」遺産リストへの選定を記念する関連資料・文献が11日から中国中部の湖北省博物館で展示され、貴重な写真や資料文献などを通じて、人類文化遺産としての曽侯乙編鐘の重要な意義とその出土、保存、詳細な使用状況などが紹介されています。

今回の展示品には曽侯乙編鐘の出土に関する当時の書類や考古学者の原稿、ノート、学術研究報告などのほか、編鐘の音の測定や再現に関するオリジナルデータ、演奏を録音したテープ、レコード、ポスターなどが含まれており、「世間を驚かせた大発見」が社会に及ぼした大きな影響力を再現しています。

曽侯乙編鐘は1978年に湖北省随州市の擂鼓墩曽侯乙墓から出土しました。今から約2400年前のものと推定され、これまでに世界で行われた考古学的調査で発見された文化財の中で、最も数が多く、最も完璧に保存された青銅製の楽器です。鐘本体や、銅と木を組み合わせた3段の枠、編鐘をつるした構造部材に刻まれた銘文は現在知られている唯一の紀元前5世紀の系統的な長編音楽理論文献で、これまで知られていなかった一鐘二音(一つの鐘で二つの異なる音を出す)や十二律(じゅうにりつ:12種類の標準的な高さの音)、音律論などについて論じています。編鐘の銘文と音楽情報は、音楽理論の数理的考察を体現した、現存する最古の出土文献とされています。

曽侯乙編鐘は2025年4月にユネスコの「世界の記憶」遺産リストに選定されました。編鐘に刻まれた3755文字の銘文とその音色が共存し、互いに検証し合うことで、現在知られている紀元前5世紀の世界の唯一の「音声文献」となっています。(提供/CRI

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