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中国は世界初のAIチップ設計システム「啓蒙」を発表しました。
中国ではこのほど、世界初の人工知能(AI)技術を用いたプロセッサチップのハードとソフト全自動設計システム「啓蒙」が発表されました。同システムは中国科学院計算技術研究所プロセッサチップ全国重点実験室と中国科学院ソフトウェア研究所が共同開発したもので、大規模言語モデルなどのAI技術を活用することで、CPUの自動設計を実現し、チップのハードウェアから基盤ソフトウェアまでの全工程の自動化設計を可能にしました。同システムが生成した設計案は多くの指標が人間の専門家レベルに達しています。関連する研究成果はこのほど、世界最大のプレプリントサイト(学術論文を正式発表前に事前公開するためのウェブサイト)「arXiv」で発表されました。
従来型のチップ設計は経験豊富な専門家チームに強く依存しており、数百人規模の技術者が参加し、数カ月から数年間もかかり、コストが高く、完成までに長期間が必要です。一方、AIやクラウドコンピューティングなどの新興技術の進化に伴い、市場における専用プロセッサチップやそれに対応する基盤ソフトウェアを適応させて最適化するニーズが日増しに高まっています。
「啓蒙1号」は、32ビットRISV―V CPUのフロントエンド設計を約5時間以内に完了し、その性能はIntel 486と同等の水準です。改良版である「啓蒙2号」は世界初の全自動設計スーパースカラコアプロセッサで、その性能はARM Cortex A53に匹敵します。基盤ソフトウェアの面で、啓蒙システムはカスタマイズされ最適化されたオペレーティングシステムの中核部分の構成を自動的に生成し、その性能は専門家の手作業による最適化よりも25.6%向上しています。
同AIチップ設計システムは、人手の関与を削減し、設計効率を向上させ、設計期間の短縮を実現するだけではなく、特定の応用シーンのニーズに応じた迅速なカスタマイズ設計も実現でき、多様化しつつあるチップ設計の需要にも柔軟に対応することができます。(提供/CRI)
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