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9日、香港メディア・香港01は、中国本土では近ごろ「寺院経済」が脚光を浴びつつあると報じた。写真は峨眉山の万年寺。
2025年6月9日、香港メディア・香港01は、中国本土では近ごろ「寺院経済」が脚光を浴びつつあると報じた。
記事は、現在の中国の寺院経済は収益力が高く、市場規模の年平均成長率が10%以上のペースを維持していると紹介。23年の市場規模は800億〜900億元(約1兆6000億〜1兆8000億円)に達したと見られ、今年には1000億元(約2兆円)の大台を突破する見込みだと伝えた。
また、主要寺院の年間収入では四川省の峨眉山が8億2000万元(約164億円)でトップ、安徽省の九華山が7億2000万元(約144億円)で2位、浙江省の霊穏寺が6億7000万元(約134億円)で3位となっていること、寺院経済の収入は拝観料が20〜40%、お布施・線香代が15〜40%、文化クリエーティブ製品が10〜30%となっており、特に文化クリエーティブ製品の割合が年々高まっていることを紹介した。
中国メディアの分析によると、社会的な圧力が高まる中で人々の精神的な慰めや感情的な拠り所への需要が著しく高まっており、祈願旅行や禅体験、文化クリエーティブ製品の消費を生み出しているという。消費者の精神的価値への根強いニーズが、寺院経済が持つ反景気循環性と安定したキャッシュフローを際立たせているとのことだ。
記事はさらに、現代のデジタル技術も寺院経済の活性化に大きく寄与しており、ショート動画やライブコマース、人工知能(AI)によるおみくじ、バーチャル献灯などの新しい手法によって客層が拡大し、多くの1990年代生まれ、2000年代生まれの若い世代を主要な消費層として取り込むことに成功したと伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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