10年ぶりの最高傑作!「ドラえもん」新作映画が古参ファンを呼び戻す理由とは?―中国メディア

Record China    2025年6月14日(土) 16時0分

拡大

8日、中国の映画専門のポータルサイト・1905電影網は「ドラえもん」の新作映画が古参ファンを呼び戻す理由として、中国のインフルエンサー・董浩然氏が語った最新作の魅力を紹介した。

2025年6月8日、中国の映画専門のポータルサイト・1905電影網は「ドラえもん」の新作映画が古参ファンを呼び戻す理由として、中国のインフルエンサー・董浩然(ドン・ハオラン)氏が語った最新作の魅力を紹介した。

記事はまず、「『ドラえもん』という名前を聞けば、誰もが幼少期の記憶が呼び起こされる。近年、映画『ドラえもん』シリーズは評価・興行収入ともに低迷する困難に直面してきた。しかし、新作『のび太の絵世界物語』の登場によって、ファンたちは再び希望を見出している。今回の特集では、同ポータルサイトの運営主体・中国中央テレビ(CCTV)の映画チャンネル『CCTV-6』の番組に出演した『ドラえもん』の熱烈なファンであるインフルエンサー・董浩然氏が語った最新作の魅力を紹介する」とした。

続けて、「董氏は、番組内で自らのコレクションを披露した。映画シリーズの漫画、小冊子、さらにはどこでもドアやタケコプターが付いたフィギュアなどがずらりと並ぶ。しかし映画シリーズについて、彼はある種の寂しさも抱いていた。作品が2Dから3Dへの移行された際には、驚きと戸惑いが入り混じった感覚があったという。董氏は率直に『3Dになったドラえもんは、まるで子どもの頃の友達が大人になってイケメンになったようなもので、どこか親しみが薄れてしまった』と語った。しかし、今回の最新作『のび太の絵世界物語』は、彼を再び映画館へと引き戻し『10年ぶりの最高傑作』とまで評価させるに至ったのだ」と述べ、董氏が挙げた同作の三つの見どころを紹介した。

一つ目について、「今作の敵キャラは、映画シリーズでも最も存在感のある設定がなされている。映画『ドラえもん』シリーズでおなじみの『未来人』という設定が登場するほか、強大な魔竜の敵が登場し、ドラえもんのひみつ道具の効果を封じるという、これまでにないほどの危機感を演出している。最強のチートキャラであるドラえもんの力が奪われたことで、主人公たちは一気に不利な立場へと追い込まれた。その中で、のび太やしずかが見せる成長と活躍が光る」と説明した。

二つ目について、「今作はひみつ道具の創意工夫が随所に見られる。モーゼスステッキ、全体復元液、水ビル建築機といった懐かしい道具が再登場し、予想外の方法で危機を打開する。絵の中から現実世界に召喚された魔竜に対して、『絵の具が水に弱い』という特性を利用し、ひみつ道具を組み合わせることで『水』の力で勝利を得る。この非暴力的で創造性に富んだ戦法こそ、『ドラえもん』らしい魅力であり、観客に驚きと満足感を与えてくれる」とした。

三つ目について、「今作の最大の特徴は、その情感の深さにある。物語冒頭、のび太は父の似顔絵を描くが、自信がなく人に見せることができない。しかし最後には、下手くそなドラえもんの似顔絵を堂々と描き上げ、専門家や記者から『価値がない』と酷評される。しかし、のび太の父は分かってないと反論する。絵にとって大事なことは『好き』だという思いを込めて絵を描くことで、この下手くそな絵には、その『好き』が詰まっているというのである。この一言はブーメランのように観客の胸を打った。特に東アジア文化においては、父親からの承認は特別に貴重である。同作は単なる子ども向けアニメではなく、大人の観客にも共感を呼んだのだ」と言及した。

また、「今作はキャラクター描写も非常に印象的である。のび太は相変わらず怠け者で食いしん坊だが、昼寝、あやとり、射撃といった特技を同作で最大限に発揮する。とりわけ、仲間が倒れ、ドラえもんも不在という絶体絶命の中で、のび太は射撃の名手として1対1の決戦に挑み、見事な逆転劇を演じる。しずかにも大きな変化があった。これまでの映画では主にサポート役を担い、知恵を出したり負傷者を看病する立場だったが、今作では前線で戦い、仲間を救い、さらには戦局を覆すほどの活躍を見せ、ファンからは『MVP』とも称賛されている。こうしたキャラクターの再構築は、長年のファンにも新鮮味を与え、シリーズに新たな活力をもたらしている」と評した。

そして、「世界的な名作である『ドラえもん』は現在、ある種の『成長痛』の時期を迎えている。原作者はすでに他界しており、新たな原作の供給がない。テレビアニメは継続中だが、シリーズ全体の熱量は以前よりも低下しつつある。『のび太の絵世界物語』では古参ファンの支持を得たと同時に新たな観客を映画館へと引き込んだ。董氏は、今後の映画シリーズにおいては、安定した制作陣とともに、常識を超えるようなストーリーのアイデアを掘り下げていく必要があると提案している。加えて、中国でのプロモーション戦略としては『子ども向け』というレッテルを打破し、作品の深さや共感性を前面に押し出すことが重要だと述べている」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携