中国の海洋エネルギー開発・利用技術、世界トップレベルに

人民網日本語版    2025年6月10日(火) 13時30分

拡大

中国の海洋エネルギーの開発・利用分野の技術革新力は世界トップレベルに達している。

海洋エネルギーとは海から得られる複数種類の再生可能エネルギーのことで、その埋蔵量は現在のエネルギーの需要をはるかに上回っている。中国は現在、海洋エネルギーの開発・利用分野の技術革新力は世界トップレベルに達している。中央テレビニュースが伝えた。

海洋エネルギーは、潮汐エネルギー、波浪エネルギー、温度差エネルギーなどを含む重要なグリーン・再生可能エネルギーだ。潮汐発電は簡単に言えば、海水の満潮・干潮や流動を電力エネルギーに転換するものだ。浙江省温嶺市の江厦潮汐試験発電所で実施されている「潮汐発電設備の自立運転意思決定システム」科学技術プロジェクトは現在、自動化モジュールの交換と試運転の段階に入っている。

同発電所の中では、技術チームが最後の自動化モジュールの取り付け作業を進めており、6基の発電機、5基の排水ゲート、その他の共用設備に新世代の制御ハードウェアが全面的に搭載される予定だ。ハードウェアの設置完了後、プロジェクトはさらに精密なソフトウェアプラットフォームの導入と調整段階に進む。

自立運転意思決定システムにより、潮汐発電所の起動・停止や運転パラメータのすべてがコンピューターによって制御され、人為的なミスが最大限に削減されると同時に、正確な調整を実現できる。これは中国が潮汐エネルギーの開発・利用・制御技術におけるスマート化を加速させることをも意味する。

浙江省の舟山海域で、中国が独自に研究開発・製造した初のLHGメガワット(MW)級潮流エネルギー「奮進号」発電機が稼働している。同発電機はプラットフォーム型モジュール化設計により、潮流の利用率と安定性を効果的に高め、いち早くメガワット級の高出力で安定した系統接続・発電を実現した。LHD海洋潮流エネルギー発電所は現在まで8年以上連続で稼働し続けている。国際的な主流技術と比較すれば、同発電所は、「プラットフォーム型+モジュール化」の技術ロードマップを採用し、まるで風力発電機を逆さにして垂直方向で統合プラットフォームの「作業スペース」に差し込んだような構造となっている。また、防護ネットを追加することで、水流の誘導・整流の役割を果たすほか、海洋ごみのブレードへの損害を防ぎ、海上設置、維持管理、電力輸送などの重要問題を効果的に解決した。

浙江省は現在、100MW級の発電機プロジェクトの建設に着手し、海上潮流エネルギーの開発・利用の大規模化、産業化、商業化の実現を推進している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携