中国のZ世代が酒類業界を刷新―香港メディア

Record China    2025年6月11日(水) 23時0分

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中国メディアの環球時報は9日、「中国のZ世代が酒類業界を刷新」とする香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。

中国メディアの環球時報は9日、「中国のZ世代が酒類業界を刷新」とする香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。

Z世代とは1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代のこと。

記事によると、中国発祥の蒸留酒「白酒」の生産で有名な重慶の白沙鎮では、消費者の嗜好(しこう)の変化を捉えようと、コーリャンの代わりに青梅を栽培する農家が増えている。どちらも特定の酒類の製造に重要な原料だが、青梅はより軽くフルーティーなワインの製造に使用される。

多くの中国の酒類ブランドは、伝統を継承するため製品の革新を進め、穀物ベースの白酒の代わりに低アルコールでフルーツ風味の飲料に重点を置き、主な顧客基盤を中年男性から若い都市部の女性など他の年齢層に拡大しようとしている。

業界関係者によると、Z世代が酒類市場を覆す可能性がある。アルコール度数約50度の白酒は、長らく主流の酒類だった。若い世代は、社交を中心とした伝統的なアルコール消費よりも自己満足的な体験を優先している。

ある報告書によると、中国には4億9000万人もの潜在的な若年アルコール消費者がいるとされ、そうした人々に最も好まれるのがアルコール度数10%前後の飲料だ。そのためここ数年、プレミックスカクテルやフルーツワイン、インフューズドリキュール、スパークリングアルコール飲料、フルーツビールなど、風味と軽い酔い効果を組み合わせた革新的な低アルコール飲料が流行している。白酒に比べて安い価格も若者にとっては魅力的だ。

業界関係者によると、中国の低アルコール飲料市場は2025年に740億元(約1兆4800億円)を超え、年間複合成長率は25%になるとみられる。

対照的に、白酒の売り上げの伸びは鈍化している。消費の低迷やビジネスにおける人脈作りの需要の減少などがその背景にある。名声と高級を誇る一部の白酒ブランドもフルーツワイン製造事業に参入している。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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