山東省徳州市寧津県の面積は900平方キロ足らずだが、そこには運動器具メーカー2986社が集まっており、製品の中国シェア率は70％に達する。さらに製品は170カ国・地域以上に輸出されており、精密鋳造、スマートセンサー、モノのインターネット（IoT）システムなどを網羅する整った産業チェーンを形成している。

現時点で、寧津県では運動器具の部品の95％以上を地元で調達できるようになっており、運動器具の設計、研究開発から、生産、加工、パッケージング、販売に至るまで、全てを県内で行うことができる。さらには全ての部品を、30分以内に調達することができるようになっている。

これほどの効率を実現できているのは、現地で完全な産業チェーンが形成されていることのほか、現地企業の「デジタル・スマート化」された管理の水準の高さも理由だ。多くの企業の研究開発資金は年々増加しており、テクノロジーイノベーションを通して、生産効率や製品の競争力が高まっている。そして、スマート化された生産や管理により、近代的な工場ではより合理的な運営を実現している。

2024年、寧津県の運動器具産業の年売上高は139億元（約2780億円）を超えた。そのうち、輸出が100億元（約2000億円）近くを占め、全体の7割を占めていた。これは同県のスマート製造の高い実力を示す数字となっている。（提供/人民網日本語版・編集/KN）