ラサの乃朗寺がチベット初のカーボンニュートラルを実現した寺院に―中国

人民網日本語版    2025年6月8日(日) 15時0分

拡大

ラサの乃朗寺がチベット初のカーボンニュートラルを実現した寺院になった。

チベット自治区ラサ市乃朗寺の活仏である巴沃さんはこのほど、「以前、当寺院の二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を試算したところ、僧侶の暖を取るための電気使用や火を使った調理などを通して、たくさんの温室効果ガスが排出されていることが分かった。『ゼロカーボン寺院』にするために、太陽光発電・蓄電・充電が一体となったシステムを導入し、西蔵初のカーボンニュートラルを実現した寺院となった」とした。中国新聞社が伝えた。

700年以上の歴史を誇る乃朗寺は、ラサ市竜徳慶区古栄鎮の標高4200メートル以上の山の中腹に位置する。

巴沃さんによると、乃朗寺には僧侶が約30人おり、「ゼロカーボン寺院」とカーボンニュートラル寺院を実現することは、環境保護は衆生に利益を与えるという理念に基づいているのだという。

同寺院に足を運ぶと、駐車場には、新エネ車用の充電ポールも何本か立っていたほか、寺院の周りは造林するために木が植えられていた。また乃朗寺が筆頭となり、現地ではチベット初の自然保護エリア「乃朗谷自然保護エリア」が設置されたことは注目に値する。

巴沃さんは、「充電ポールに使われているのは、寺の太陽光発電設備の電気。観光客や信者が新エネ車で来た場合、無料で充電できる。これ以前にも進んだ技術を導入し、僧侶の仏教の学びと生活における温室効果ガスの主な発生源を調査し、オール電化にリフォームした。昼に食べた食事は、以前のように火を使って調理したものではなく、全て電気を使って調理されている。このように省エネ・排ガス減少を実現している」と説明する。

乃朗生態文化保護センターの職員・次仁曲旦さんによると、乃朗寺の太陽光発電設備敷地面積は2500平方メートルで、発電量は年間約100万キロワット時。太陽光発電・蓄電・充電が一体となったシステムが導入されている。蓄電システムは5台あり、発電できない状態でも1週間にわたり電気を供給することができる。そして太陽光発電設備の建設には、国網チベット電力とラサ市の大きなサポートによるものだという。また、24年に太陽光発電設備のグリッド接続を完了し、余剰電気を送電線を通して供給することを実現した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携