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中国は天文観測新技術「重瞳」速度測定システムの開発に成功しました。
中国科学院国家天文台によると、同天文台や中国科学院大学などの研究者が新たな天文観測技術「重瞳」測速システムの開発に成功しました。同システムは特殊なレンズフィルターを2枚利用し、通常の地上望遠鏡でも2つの恒星が両者の中心に公転する二重星系の「星のダンス」について、速度変化を効率に捉えることができ、高密度天体を探して二重星の研究を進めるための新たな手段を提供しました。同研究成果は「中国科学:物理学力学天文学(英語版)」に掲載されました。
広大な宇宙では、恒星の半数以上が二重星として存在しています。これらの二重星は恒星の進化や重力波の起源などの科学問題を研究する上で重要な意義があります。「重瞳」速度測定システムは、2つの波長帯での同時観測により、恒星の視線速度の変化を捉えることができ、その他の干渉要素を効果的に排除することもできるため、観測の正確性と効率を高められます。
同研究では、研究者は数値シミュレーションと実際の観測を通じて「重瞳」速度測定システムの有効性を検証しました。研究者は、国家天文台興隆観測基地の口径2.16メートル望遠鏡に取り付けた狭帯域フィルターを利用して、高温準矮星と白色矮星からなる二重星系のHD265435の視線速度の変化を観測することに成功し、その結果は時間領域スペクトル観測との一致性を示しました。研究成果は「重瞳」速度測定システムの速度測定能力と精度を検証しただけでなく、将来の天文研究における応用の潜在力も示しています。(提供/CRI)
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