中国企業のポップマート（POPMART）が製造するキャラクター玩具の「ラブブ」はかわいいデザインと斬新な消費スタイルにより世界で多くのファンを魅了し、最も注目を集める時代の寵児になっています。

ラブブは欧米市場で品薄になるほど人気を博している一方、タイでは政府から「幻のタイ体験探訪大使」という称号を与えられました。さらにエジプトでも、ラブブは大ブレイクを巻き起こしています。1000万人以上のフォロワーを持つエジプトの人気歌手のアフマド・サードさんがこのほど、SNSでラブブの映像を投稿したところ、フォロワーから「いいね」が殺到しました。エジプトでのラブブ人気は一気に盛り上がり、ネットではさまざまな購入ルートや関連広告が数えきれないほど溢れており、ラブブに関連する話題がひっきりなしに書き込まれています。

エジプトで一夜にして有名になったラブブは、価格も急上昇中です。様々なモデルのラブブ人形やキーホルタ―がエジプトのECサイトでの現在の販売価格は2500エジプト・ポンド（約7200円）から1万5000エジプト・ポンド（約4万3400円）で、人気モデルはすべて完売状態です。

また、資料によると、2024年のポップマート社の売上高は前年より倍増して130億3800万元（約2600億円）に達しました。うちラブブが属する「モンスターズ」シリーズの売上高は前年比726．6％増の30億4000万元（約608億円）でした。ラブブは同社で国際的な影響力が最も大きいIPに成長しました。

あるエジプトメディアは、一つの玩具人形が欧米のような先進国でも、エジプトのような発展途上国でも同時に人気を博した理由を「キャラクター自身のイメージ設定が“満点”であり、さらにその他のソフト価値による相乗効果もある」と分析しました。また、多くのエジプト人消費者は、ラブブ人形は創造性に富んでおり、品質も良く、全体のセンスでも細部のデザインでも工夫が行き届いていると評価しています。（提供/CRI）