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サッカーのW杯アジア最終予選で中国代表の敗退が決まったことについて、中国メディアの澎湃新聞は6日、「史上最弱の中国代表はW杯に出るに値しない」との論評記事を掲載した。
サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終(3次)予選で中国代表の敗退が決まったことについて、中国メディアの澎湃新聞は6日、「史上最弱の中国代表はW杯に出るに値しない」との論評記事を掲載した。
中国は5日に行われた第9節のインドネシアとの試合に0-1で敗れた。これにより、残り1試合を残してプレーオフに進出できる3~4位に入れる可能性がなくなり、敗退が決まった。
記事は、「史上最弱の中国代表という称号はまさにふさわしい」とし、「2002年のW杯日韓大会に史上初めて出場した後、3大会連続でアジア最終予選にも進めないという不名誉を味わったが、それらには世代間の調整ミスや監督の予期せぬ交代など『事故』の要素もあった。14年までの10年間は実力的にはまだアジア二流と呼べた。また、18年のW杯予選では名将リッピの指導の下、あと一歩のところまで食い下がり、22年も李鉄(リー・ティエ)がチームを率いて最終予選まで進出した」とした。
一方で、「26年大会は出場枠が32から48に拡大され、アジア最終予選への進出チームも12から18に拡大した。それにもかかわらず、中国はその最終予選進出すら危うい状態だった。それゆえ、『史上最弱の中国代表』と呼ばれることに何ら疑問はない」と断じた。
さらに、5日のインドネシア戦の終盤について「選手の能力と監督のレベル、双方の低さが如実に表れた時間だった。追いつく必要があり攻勢を強めるべき時間帯に、ピッチ上の選手たちは5本以上のパスをつないで相手ゴールに迫る力すらなく、簡単なサイドチェンジやトラップでもミスが多発。にもかかわらず、イバンコビッチ監督は何ら対応や修正を加えることはできなかった」と批判した。
記事は、今回の敗退を受け、中国代表が「再建期」に突入することは避けられないとし、より多くの若手選手を代表チームに招集すべきとの認識が広まりつつあると言及。「もしイバンコビッチ氏が率いた代表チームにポジティブな『遺産』があるとすれば、若手選手が頭角を現し始めたことだ」とし、今予選の最大の収穫は王鈺棟(ワン・ユードン)、蒋聖龍(ジアン・ションロン)、ベイヘラム・アブドゥウェリら若手選手が経験を積んだことかもしれないとした。
また、03年および05年生まれの代表チームはU-20アジア選手権で順調に力を付けており、韓国やサウジアラビアと接戦を演じていると指摘。08年生まれのU-17世代の代表も以前の「負け続き」だった代表と比べて勝利する試合が多く、着実な進歩がみられているとし、魏祥鑫(ウェイ・シアンシン)や帥惟浩(シュアイ・ウェイハオ)らがさまざまな大会でその実力を証明しており、将来的にA代表に選出されるとの見方を示した。
その上で、「W杯出場チームが48に拡大されても、中国代表がいつ再びその舞台に立てるのかは分からない。しかし、03年以降に生まれた選手らのチームが、10年余り前のチームと比較して明らかに進歩している現状を踏まえれば、今後の中国代表の成績がある程度回復することを期待するのは、決して夢物語ではない」と指摘した。
記事は、イバンコビッチ監督はおそらく10日のバーレーン戦後に退任することになるだろうとし、後任については7月初めの東アジアE-1選手権までに決まる可能性は極めて低いものの、(中国)サッカー協会は少なくとも9月の国際Aマッチデー前までには新たな指揮官を迎え、選手の見極めやチームの再編成に十分な時間を持って臨めるようにすべきと訴えた。
そして、中国代表がFIFAランキングで94位と、過去9年間で最低の順位になっており、アジアでもシリアに抜かれて14位に後退していることに触れ、「反転攻勢が求められる中国サッカーにとって、これ以上の失敗を許される余地は限られている」と警告した。(翻訳・編集/北田)
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